仮想デスクトップ向けはベータテスト中

米レッドハットが単独利用可能なハイパーバイザを出荷開始

2009/11/04

 米レッドハットは11月3日、仮想化関連製品「Red Hat Enterprise Virtualization for Servers」の提供を開始した。Linuxカーネルに含まれる仮想化モジュールのKVMをベースにしたスタンドアロンのハイパーバイザ製品の「Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor」とWebブラウザで利用できる管理コンソールを提供する「Red Hat Enterprise Virtualization Manager for Servers」の2つの製品からなる。2009年6月にベータ版の提供を開始して以来、Comviva、Host Europe、NTTコミュニケーションズ、Qualcomm、Swisscomなどの企業と協力して改善してきたという。

 Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisorは、ゲストOSとしてLinuxやWindowsを稼働できるハイパーバイザ。KVMをベースとしており、ゲストOS間で共通しているメモリイメージを共通ページとしてまとめる機能などを含み、仮想デスクトップ環境の構築時にメモリ効率が良いという。

 Red Hat Enterprise Virtualization Manager for Serversは、ホストOS、ゲストOSを管理するための製品で、検索やグルーピング、HA、ライブマイグレーション、ストレージ管理、システムスケジューラなどの機能を提供する。

 現在、同社は仮想デスクトップ向けソリューション「Red Hat Enterprise Virtualization for Desktops」のベータテストを行っていて、今回のリリースで同社のLinux+KVMベースの仮想化ソリューションの半分がそろったことになる。

(@IT 西村賢)

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