7月就任の日本法人新社長が最重要課題に
アイシロン、「サーバ仮想化にはスケールアウトNAS」を宣言
2009/11/13
7月にアイシロン・システムズ日本法人の代表取締役に就任したティム・グッドウィン(Tim Goodwin)氏は、サーバ仮想化市場への取り組みが最優先課題の1つと宣言した。
アイシロンは積み木のように並べていくことでパフォーマンスと容量を同時に拡張できる「スケールアウトNAS(Network Attached Storage)」のベンダ。3月にはパフォーマンスを高めた製品ラインおよびコストパフォーマンスを重視したアーカイブ向けの製品ラインを追加し、フルラインでNAS製品を展開している。
「従来からの使い方には従来型の技術を使う製品でいいかもしれないが、新しい使い方には新しい技術を備えた製品を使ってほしい」(グッドウィン氏)。これまで動画の提供や加工、Web 2.0系のサービスなど、大容量ファイルを多くのユーザーが同時に使い、さらにデータ量が急速に増大するような用途で、アイシロン製品の浸透を図ってきた。
米アイシロン・システムズ 日本担当バイスプレジデント兼日本法人代表取締役のティム・グッドウィン氏今後はその“新しい使い方”のうち最も重要なテーマとしてサーバ仮想化に取り組むという。
「アイシロンはNASという分野である程度認知度を獲得してきた。次はブロックストレージの世界に本格的に参入していく。そして一番古い技術が使われているところが多い仮想化の市場を攻める」(グッドウィン氏)。
アイシロンから見ると、従来型のストレージは拡張しにくく管理も複雑、利用効率も悪い。また、SANストレージは運用が難しいことを逆手にとってベンダがプロフェッショナルサービスで儲けようとしているとアイシロン 営業本部長兼マーケティング本部長の関根悟氏はいう。
「せっかくコスト削減のためにサーバ仮想化をしても、その背後がSANだと複雑で、運用コストが高くなってしまう。どの仮想サーバがどのLUNにあるのかを管理しなければならないし、スケールアップ・アーキテクチャだとコントローラがボトルネックになって拡張が難しい」(関根氏)。
一方、スケールアウト型NASのアイシロンは、単一のファイルシステムのため管理コストは低く、利用効率も高いという。容量が足りなくなった場合は即座に追加でき、容量を追加するほどスループットを上げられる、さらに仮想マシンの用途や重要性に応じて、ディレクトリごと保護レベルを変えることができる、という。
とはいえ、アイシロンのストレージを使い始めようとするユーザーにとって、価格が壁になっているのも事実。このために9月から、「Isilon IQ仮想化パック」という名称で、IQ 1920xあるいは6000xを3ノードと相互接続用のスイッチおよびケーブル、そしてスナップショット、シン・プロビジョニング、負荷分散/フェイルオーバ、クオータ管理といったソフトウェアを同梱したパッケージを提供している。60%程度の値下げ効果があるという。
アイシロンはほかにもさまざまな活動を通じ、サーバ仮想化関連市場を掘り起こしていきたいとしている。
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