「本格的でコストが安い」を売る
レッドハット、KVMベースのハイパーバイザと管理ツールを発表
2009/11/17
レッドハットは11月7日、仮想化技術KVMベースのハイパーバイザと管理ツールを同日に国内提供開始したと発表した。
レッドハットは9月初めにRed Hat Enterprise Linuxの最新版、「Red Hat Enterprise Linux 5.4」の国内出荷を発表した。このOSから仮想化プラットフォーム構築に不要なコードを除いたのがハイパーバイザの「Red Hat Enterprise Hypervisor 5.4」。そしてこの仮想化環境を、物理サーバとともにグラフィカルに管理できるようにしたのが「Red Hat Enterprise Virtualization Manager for Servers 2.1」だ。レッドハットは、これらを1つのパッケージにした「Red Hat Enterprise Virtualization for Servers」として販売する。
Red Hat Enterprise Virtualization for Serversの価格は、Standardサポート付きが1 CPUソケット当たり年6万8000円で、Premiumサポート付きが1 CPUソケット当たり年9万8000円(いずれも仮想化ゲスト無制限)。一方、OSとしてRed Hat Enterprise Linux 5.4を購入すると、CPUソケット数/仮想化ゲスト無制限の「Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform」は1サーバ当たり年19万5000円から、2CPUソケット/4仮想化ゲストまでの「Red Hat Enterprise Linux」は年9万6800円から。すると、2ソケットのサーバ機1台当たりのライセンス料は、仮想化ゲスト無制限を前提とした場合、ハイパーバイザだと13万6000円から、OSだと19万5000円からとなり、ハイパーバイザのほうが明確に安い計算だ。
レッドハット マーケティング本部 部長 中井雅也氏は、Red Hat Linuxを使い慣れた人が仮想化環境を構築する際にはOSを選択し、Linuxに触りたくない人は、ハイパーバイザとGUI管理ツールの組み合わせを選ぶだろうと話す。ハイパーバイザのライセンスはOSに比べて安いものの、仮想化以外のソフトウェアを動かさないことが前提となっている。従って、監視ツールなどのプロセスを仮想化ホスト上で動かしたい人には適さない。
Red Hat Enterprise Virtualization Manager for Servers 2.1を使うには、Windows Server 2003 SP2マシン上に管理サーバソフトウェアをインストールする必要がある。管理者の端末ではInternet Explorer 6以降と.NET 3.5 SP1が要件となっている。
レッドハットでは、KVMがゲストに最大16仮想CPU、64GBのRAMを割り当てることができるなど拡張性に優れ、メモリ・ページシェアリングやメモリ・オーバーコミットを搭載した、本格的な仮想化プラットフォームであることを強調している。
機能的にもライブマイグレーション、仮想マシン自律分散(VMware vSphereのDRSに近い)、仮想マシンの自動的な片寄せによる電力節約(vSphereのDPMに近い)、再起動型HAといった機能を搭載、テンプレートから差分だけを生成して新たな仮想マシンを作成することにより、ストレージ容量を節約できるなどの点でもVMware vSphere 4のAdvanced Editionに肩を並べることのできる製品だという。そのうえでライセンス料を大幅に抑えられることを、大きなセールスポイントとしている。
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