米ON24と提携し、ソリューション提供開始
ITmedia、バーチャルイベント市場に参入
2009/11/25
アイティメディア 代表取締役社長 大槻利樹氏アイティメディアは11月25日、米ON24(オン・トゥエンティフォー)と業務提携し、日本国内でバーチャルイベント市場に参入すると発表した。イベントや展示会をネット上で行う各種サービスを提供する。Webで提供する仮想的な展示場に訪れる利用者は、講演をストリーミングで視聴できるほか、展示ブースを訪れて担当者とチャットしたり、関連資料をダウンロードできるなど、リアルなイベントの代替として活用できる。出展者やイベントの主催者は、バーチャルイベントへの来場者のうち、誰がどういう資料をダウンロードしたかなどのレポートを閲覧できる。
近年、モーターショーや家電系、IT系の大規模イベントで来場者数を大きく落とす中、バーチャルイベントの伸びが予想されているという。参加者にとっては移動時間が不要であるほか、時間的、労力的に効率の良い情報収集が可能で、出展者にとってはコスト削減、商談や見込み顧客情報のデジタルデータによる獲得・管理がしやすいというメリットがある。アイティメディア 代表取締役社長大槻利樹氏は「来年には北米で大きく伸びることが予想されている。(ON24という)良きパートナーを得たことで、日本市場でもバーチャルイベントの窓を開けたい」と話す。
展示場やブースはグラフィックで表示するが、基本的に移動はクリックもしくはメニュー操作で行う
展示ブースの参考イメージ。出展者はテンプレートを使ってカスタマイズできるON24は1998年創業。バーチャルイベントやウェブキャストを専業とし、米国、イギリス、シンがポールに拠点を持つ。年間300件のバーチャルイベントを実施していて、現在も年間40%以上の利益増加率を保っているという。シマンテック、オラクル、IBMといったIT系企業をはじめ、金融、メディア、医科学関連のグローバル企業を顧客に持つ。パートナー向けイベントやキャリアフェア、社内向けのセールスキックオフなどで利用実績がある。多言語によるコンテンツ提供や24時間のグローバルライブサポートなど、オンラインならでのは強みを生かした事例もあるという。
アイティメディアはIT関連を中心としたオンライン専業のメディア企業で、月間約1000万のユニークユーザーを持つ。今後はON24のシステムやノウハウ提供を受けながら、メディアによる集客とバーチャルイベントを組み合わせたソリューションを提供していく。2010年3月までには同社主催のバーチャルイベントを2回開催予定であるほか、2010年度には10回程度のイベントを予定しているという。大槻氏は「メディアとイベントがシームレスに実現できる。今後はCOMDEXやCESといった数十万人規模の大きなエキスポもできるのではないかと思っている」と話し、市場規模は600億円程度あるものと見ているという。現在同社はリアルなイベントも手がけているが、「アイティメディアの強みを生かすためにも、今後はバーチャルイベントを中心としていく」(大槻氏)という。
利用料金はメディアによる集客を行う場合、250万円から。テーマを決めて複数社がスポンサーとなる場合は、1社当たりの負担は低くなる。
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