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電通国際情報サービスがアンケート

焦る経理部に、悠長な経営層――IFRS調査から

2009/12/25

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 電通国際情報サービス(ISID)が公表したIFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)についてのアンケート結果が興味深い。経理部門とそのほかの部門でIFRSに対する意識に大きな差が出ているのだ。

 アンケートは11月末の同社イベントで実施。同社の連結会計パッケージ「STRAVIS」のユーザー企業68社が答えた。ほとんどは上場企業という。アンケート結果によると、IFRSを「重要課題と認識」と答えたのは経理部門で42%。対して、経営層ではその比率はわずか6%となり、認識に大きな差があることが分かる。IFRS適用で実働する経理部は焦りを感じているが、経営層はまだゆったりと構えているといえるだろう。経営層では半数以上が「気にはしている」と回答した。

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 ほかの部門でも同様だ。IFRSを「重要課題と認識」しているのは経営企画部門で4%、情報システム部門で7%。経営企画部門、情報システム部門ともIFRS適用で経理部と共に重要な働きをすると見られるが、その意識はまだまだのようだ。

 経営層の当事者意識が低いせいか、回答者のうちIFRS対応プロジェクトを「編成済み」と答えたのは4%。52%は「未検討」で、37%は「検討中」という。また、IFRS適用に向けて「社内で足りないもの」としては「社内の知識、スキル」(36%)、「会社としての取り組み方針」(31%)、「対応を進めるための人的リソース」(30%)が挙げられた。

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(IFRSフォーラム 垣内郁栄)

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