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大連のデリバリー・センターで処理

5年で18億円のコスト減、花王が一部経理業務をIBMに委託

2010/02/17

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 花王と日本IBMは2月17日、花王が経理業務の一部をアウトソーシングし、IBMが受託したと発表した。花王ではIBMに業務をアウトソーシングすることで、2014年までの5年間で合計18億円のコスト削減効果があると見込んでいる。

 花王は経理業務のグローバルでの一体経営を進めていて、将来のIFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)対応への人材確保、シェアードサービスセンターへの業務集約を目指している。その一環として国内55カ所で行っていた支払い業務を、花王のシェアードサービスセンターである「すみだ事業場」に集約。IBMが協力し、2009年6月から業務の標準化やマニュアル化を進めている。その結果、花王グループ社員の旅費精算のデータ照合や、銀行への送信プロセスなどIBMにアウトソーシングできる業務を割り出した。

kao01.jpg アウトソーシングの業務プロセス
kao02.jpg 中国・大連のIBMグローバル・デリバリー・センター

 IBMは中国・大連のIBMグローバル・デリバリー・センターでこれらの業務を処理する。また、先行して売掛金の照合業務などを同センターに移管し、3月に開始する。旅費精算のデータ照合や銀行への送信プロセスなどの移管作業は6月に完了する予定だ。

(IFRSフォーラム 垣内郁栄)

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