「旧型ブラウザ」から「新型ブラウザ」への移行を指示

中央省庁もIE6からIE8へ移行を――NISCが推奨

2010/06/18

 内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)は6月17日、各府省庁に対し、Internet Explorer 6(IE6)からInternet Explorer 8(IE8)への移行を推奨したことを明らかにした。セキュリティ上の問題が懸念される「旧型ブラウザ」から、対策が強化された「新型ブラウザ」への移行を勧めるという。

 IE6がリリースされたのは2001年8月のこと。いまでは多数のセキュリティ上の問題が指摘されており、マイクロソフトでは後継バージョンのIE7、IE8への移行を推奨している。例えば豪マイクロソフトはIE7を「9年前の腐った牛乳を飲むようなもの」と表現し、アップグレードを呼び掛けた。一方、GoogleをはじめとするWebサービス企業側も、古いバージョンのWebブラウザのサポートを段階的に終了する方針を明らかにしている。

 にもかかわらずNISCによると、政府中央省庁においても、システム導入時から変わらず、IE6のみを「対象ブラウザ」としているところがあるという。理由は、Webアプリケーションの互換性を確認するにはコストがかかるためだ。

 これに対しNISCでは、5月12日付でIE6からIE8への移行を推奨。同時に、今後各省庁でWebアプリケーションシステムを構築、改修する際には「最新ブラウザ」に対応する設計にするよう指示した。併せて、IEだけでなく、最新の「複数ブラウザ」の利用も検討すべきとしている。

(@IT 高橋睦美)

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