最初の公式バージョン「Austin」もリリース

OSSのクラウドソフト「OpenStack」の普及目指すユーザ会設立

2010/10/22

 NTTデータら5社/3団体は10月22日、オープンソースのクラウド基盤ソフトウェア「OpenStack」の情報発信、普及を目指し「日本OpenStackユーザ会」(JOSUG)を設立した。クラウド基盤ソフトウェアを包括的に扱うコミュニティ、「オープンクラウドキャンパス」の分会として活動していく。

 OpenStackは、汎用的なPCサーバやネットワーク機器を用いてIaaS型のクラウドコンピューティング環境を構築できるオープンソースソフトウェア。米Rackspaceの技術やNASAのクラウドコンピューティングプラットフォーム「Nebula」を下敷きにしている。仮想プライベートサーバ群を提供する「OpenStack Compute」と、ペタバイトクラスのストレージを提供する「OpenStack Object Storage」という2つのプロジェクトがあり、Apache 2.0ライセンスの下公開されている。

 JOSUGでは、OpenStackに関するニュースやマニュアルなどの情報を日本語で提供するほか、日本独自の解説文書の公開、セミナー/勉強会の開催などを通して、日本国内におけるOpenStackの普及を推進していく。設立メンバーには、NTTデータ、NTTデータ先端技術、仮想化インフラストラクチャ・オペレーターズグループ、クラウド利用促進機構、クリエーションライン、国立情報学研究所、ミドクラ、モーフ・ラボが参加した。

 なお米国時間の10月21日には、OpenStackの最初の公式バージョンとなる「Austin」がリリースされた。AustinリリースのOpenStack ComputeではXenやKVM、QEMU、User Mode Linuxといったハイパーバイザをサポートしたほか、セキュリティグループの実装などが盛り込まれている。またOpenStack Object Storageではアクセスコントロールの強化などが図られた。

(@IT 高橋睦美)

情報をお寄せください:

Linux & OSS フォーラム 新着記事

キャリアアップ

- PR -

注目のテーマ

- PR -
ソリューションFLASH

「ITmedia マーケティング」新着記事

社会人1年目と2年目の意識調査2024 「出世したいと思わない」社会人1年生は44%、2年生は53%
ソニー生命保険が毎年実施している「社会人1年目と2年目の意識調査」の2024年版の結果です。

KARTEに欲しい機能をAIの支援の下で開発 プレイドが「KARTE Craft」の一般提供を開始
サーバレスでKARTEに欲しい機能を、AIの支援の下で開発できる。

ジェンダーレス消費の実態 男性向けメイクアップ需要が伸長
男性の間で美容に関する意識が高まりを見せています。カタリナ マーケティング ジャパン...