アプライアンスに加えクラウド型サービスを展開

ジェイズ、シスコのWebセキュリティサービスを販売

2010/11/30

 ジェイズ・コミュニケーションは11月30日、米シスコが提供するWebセキュリティサービス「Cisco ScanSafe」の国内販売を12月1日から開始することを発表した。

 Cisco ScanSafeは、シスコのデータセンターを基盤に、SaaS型で提供されるWebセキュリティサービスだ。有害なWebサイト、管理者がアクセスを禁じたWebサイトへの接続をブロックする「Webフィルタリング機能」と、トラフィックを解析し、HTTPを介して感染を試みるマルウェアを検出、防止する「マルウェアスキャン機能」がある。

 アクセスポリシーはユーザーやグループ、IPアドレス単位で設定でき、特定の時間帯だけ有効になるポリシーも作成可能だ。また、ユーザーがどういったサイトにアクセスしているか、どのようなマルウェアが検出されたかといった情報も、ポータルサイト(現時点では英語)で確認できる。

 特徴は、シスコが世界的に展開しているセキュリティ基盤「Cisco IronPort SenderBase」で収集した脅威の情報を元に、「Cisco ScanSafe Outbreak Intelligence」によって複数の解析を行い、最新の脅威を迅速に検出することだ。また、Google SearchやYahoo!、Microsoft Bingといった主要な検索エンジンの結果に対し、「マルウェア感染のおそれあり」などの判定結果を追加して表示する「Cisco ScanSafe SearchAhead」も備えている。2011年第1四半期には、シスコのエンドポイント向けVPNソフト「Cisco AnyConnect」との連携機能も提供予定だ。

 ジェイズ・コミュニケーションではCisco ScanSafeを、「Cisco IronPort WSA」などのアプライアンスによるオンプレミス型セキュリティ対策を補完するものと位置付け、主に中堅/中小企業や拠点を多く抱える企業に、「ハイブリッドのセキュリティサービスを提供していく」(同社代表取締役社長 愛須康之氏)。価格は、250ユーザー規模で「Malware Scanning」と「Web Filtering」の両方を導入した場合で180万円程度となる見込み。

(@IT 高橋睦美)

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