データセンター向けサーバ「SL6500」シリーズの新製品

日本HPがHadoop向け高密度サーバを発表

2011/04/05

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は4月4日、「HP ProLiant SL6500」シリーズの新機種を発表した。特に分散データ処理基盤Hadoopなど、スピード重視のデータ格納/解析に最適化したという。

 SL6500シリーズは、4Uのサーバシャーシに1Uフルサイズあるいは1Uハーフサイズのコンピュータノードを組み合わせるデータセンター向けサーバシリーズ。発表されたのは、1Uハーフサイズの「HP ProLiant SL335s G7サーバー」、1Uフルサイズの「HP ProLiant SL160s G6サーバー」「HP ProLiant SL165s G7サーバー」。

 Hadoopへの最適化の意味は、まず省スペースを踏まえながら実現したディスク密度にある。SL335s G7では、3.5インチで4基、2.5インチで8基のディスクを搭載でき、8TBの容量を実現できる。SL160s G6、SL165s G7では3.5インチHDDを最大6本搭載可能で、最大12TBのディスク容量を実現するという。

 HPではHadoop用サーバとして販売されているハードウェアはCPU、メモリの点で力不足なものが多いといい、新製品は、汎用パーツの活用でコストを抑制しながらも、強力なCPUを搭載し、大きなメモリ容量を確保したという。SL335s G7のCPUには最大6コアのAMD Opteron 4100シリーズ、SL160s G6には インテルXeon 5600シリーズ、HP SL165s G7にはAMD Opteron 6100シリーズを採用している。

hp01.jpg SL335s G7
hp02.jpg SL165s G7

 日本HPでは、新製品の提供開始に合わせ、Hadoopコンサルティングサービスを拡充すると発表した。これは、同社のオープンソースソフトウェア向けサポート・サービス「HP Open Service Standard」のサービスメニューに含まれるサービス。Hadoopの適用検討、システム設計、導入、運用支援までを支援する。Hadoopだけでなく同時に利用されるフリーOSや、オープンソースの監視/開発ツールも含めたサポート、サードパーティの製品やソリューションとHadoopとの連携支援も行うという。

 新製品の価格は次のとおり。すべて4月4日に販売開始しした。

HP ProLiant SL335s G7サーバー 14万8050円(税込)から

HP ProLiant SL160s G6サーバー 19万1100円(税込)から

HP ProLiant SL165s G7サーバー 18万4800円(税込)から

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(@IT 三木泉)

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