3270もサポートでユーザーの使い勝手は不変
ホストアプリケーションをそのまま移行、日本オラクルがミドルウェア
2011/04/13
日本オラクルは4月12日。メインフレーム・アプリケーションをUNIX/Linux環境に移行するためのミドルウェア製品群「Oracle Tuxedo ART 11g R1」を提供開始したと発表した。CICSアプリケーションとバッチプログラムの再ホスティング(基本的に改変を加えずに別プラットフォームに移植)を実現することで、メインフレームの高い維持費用からの脱却を、より低コストおよび短期間に行えるとする。
Tuxedo ARTは、CICSアプリケーションとJCLバッチの実行環境である「Application Runtime for CICS and Batch」、および移行ツールの「Application Rehosting Workbench」で構成される。Tuxedo、Oracle Databaseによるオラクルのアプリケーション・グリッド基盤に移行できる。CICS実行環境では3270ターミナルサーバを提供。アプリケーションにもユーザーの使い勝手にも変更がない。一方で、移行後はSALTインターフェイスを通じて、Ruby、Pythonなどによるアプリケーションとの連携も行えるなど、後で拡張することが可能。
メインフレーム・アプリケーションを維持し続けることはコストが掛かる。それでも日本で移行が進まないのは、コスト、リスク、プロジェクトの長期化が原因で、新製品はこれらの問題をすべて解決すると、日本オラクルのFusion Middleware事業統括本部ビジネス推進本部シニアディレクター、清水照久氏は説明した。
MetaWareという企業と共同開発のApplication Rehosting Workbenchは、CICSアプリケーションの構文解析を行い、エラーはCOBOLの方言などにもよるが、10万行に1カ所程度の正確さで変換を行えるという。反復処理の繰り返しで、整合性の高い成果物を作成可能とする。また、変換ルールの変更や追加も容易にできるという。
日本オラクルはこの製品を、移行コンサルティング企業や変換ツールの企業、およびSI企業との連携で、提供していくという。
その1社として記者発表で説明したNTTデータの星野亨氏は、同社の「BizXaaSマイグレーションサービス」でTuxedo ARTを活用していくという。従来のダウンサイジングだと、追加開発によって顧客のソフトウェア資産が大きくなってしまう。BizXaaSのリホストサービスと組み合わせることで、企業のIT資産への変更を最小限に抑えることができるという。星野氏は、「オラクルが製品として提供しているものを活用できるということは、顧客にとっての安心感にもつながる」と話している。
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