iPhoneアプリとしても提供
SPF設定のミスを発見、センドメールが無償ツール公開
2011/05/16
センドメールは5月16日、自社のメールサーバが送信ドメイン認証に正しく対応できているかどうかを管理者自身がチェックできる「SPFレコードチェックツール」を無償で公開した。
送信ドメイン認証は迷惑メール対策として生まれてきた技術だ。送信者情報を確認することにより、そのメールがドメインを詐称していない正当なメールであることを証明し、迷惑メールの振り分けなどに活用できる。大きく分けて、送信元のIPアドレスを認証に用いる「SPF(Sender Policy Frameworks)」と、電子署名を活用する「DKIM(DomainKeys Identified Mail)」の2種類のテクノロジがある。
このうちSPFを実装するには、DNSにSPF関連のレコードを追加する必要がある。だがセンドメールによれば、SPFレコードの文法や設定にエラーがあると、正当なメールとして認証されないだけでなく、自社のメールサーバが不正なドメインとして排除される可能性もあるという。
SPFレコードチェックツールは、こうした設定ミスなしに、正しくSPFを導入できているかどうかを確認するツールだ。Webサイト上でメール送信元のIPアドレスとメールヘッダーを入力すると、「pass(認証成功)」「permerror(送信元のSPFレコードの文法的な誤りなど永続的なエラーのため認証処理を実行できない)」といった結果が帰ってくる。これを元に設定を見直すことで、自社のメールが迷惑メールとして扱われるような事態を未然に防ぐことができる。なお、メールサーバには設定変更などが付きものであることから、同社では定期的なチェックを推奨している。
SPFレコードチェックツールは、同社Webサイトで利用できるほか、iPhoneアプリとしても提供される。今後、DKIM用のツールやAndroid端末など他のスマートフォン用のアプリケーションも提供する予定だ。
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