SQLアクセス高速化の新製品を提供へ
ヴイエムウェア、アプリケーション・ミドルウェアvFabricを刷新
2011/06/14
米ヴイエムウェアは6月14日、同社のアプリケーションミドルウェア製品群「VMware vFabric」の新バージョン「vFabric 5」を発表した。新バージョンで目を引くのは、アプリケーションサーバのJava VMヒープメモリ利用を効率化できる機能、新製品「VMware SQLFire」の追加、仮想マシン単位のライセンス体系の採用など。
vFabricは、vFabric tc Server(アプリケーションサーバ)、vFabric Web Server(Webサーバ)、vFabric GemFire(インメモリデータ管理)、vFabric RabbitMQ(メッセージング)、vFabric Hyperic(アプリケーション監視)といったソフトウェアをパッケージ化して提供する製品。今回、ヴイエムウェアはこの種の製品としては初めて、仮想マシン(VM)単位の料金体系を導入した。これによると、vFabric製品ファミリの製品のどれを単一VM上で何種類動作させたとしても、1 VMと計算するようになっている。このため、ライセンスを実環境の変化に合わせて、柔軟・効率的に使い回せるとヴイエムウェアは説明している。また、VM数のカウントは、ピーク時の利用量ではなく、平均利用量で行う。
新たなパッケージングは、tc Server、Web Server、GemFire、Hyperic、Spring Insight Operationsで構成される「vFabric Standard」が1 VM当たり1200ドル、これにRabbitMQとSQLFireを加えた「vFabric Advanced」は1 VM当たり1800ドル。提供開始は8月の予定という。
vFabric 5で新しく加わった製品は、SQLFireとSpring Insight Operations。
SQLFireはGemFireのエンジンを用いたインメモリデータ管理ソフト。単一あるいは複数のリレーショナルデータベースのフロントエンドとしてメモリ上にデータを展開すると同時に、データアクセスの並列化を実現することにより、負荷に応じて性能を向上できる。アプリケーションへのインターフェイスとしてSQLを使うため、既存のアプリを使える利点がある。SQLFireは現在、ベータテスト段階で、一般向けリリースは第4四半期の予定。
一方、Spring Insight Operationsは、実稼働環境における複数アプリケーションの性能を監視できるツール。開発者向けに提供されてきたSpring Insightを拡張したものという。
tc Serverには、Elastic Memory for Java(EM4J)という機能が追加される。 これは、VMware vSphereとの連動で実現する機能。仮想マシンとして動作するJVMが、ヒープメモリ空間を、互いに融通し合える。このため、メモリのオーバーコミットによって集約度を向上できる。
ヴイエムウェアは、かねてからvFabricとVMware vSphereの統合を進めるとしてきた。例えばアプリケーションのニーズに応じて、自動的にVMを追加起動し、処理能力を向上するなどアプリケーションニーズに基づく仮想サーバリソースの割り当てを目指している。しかし、このレベルの統合は、かなり先になるようだ。
ヴイエムウェアでは、現在PaaSサービスのCloud Foundryで一部実現しているこの機能を成熟させ、オンプレミスで導入できる仕組みにするめどを、「2012年中」と答えている。
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