日本インフォア、Webブラウザ対応した会計システムの新版をリリース海外拠点展開を容易に

» 2011年07月29日 00時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 日本インフォア・グローバル・ソリューションズは、会計管理システム「Infor FMS SunSystems Enterprise」(以下、SunSystems)の新バージョンを8月1日に出荷する。新バージョンではWebブラウザで利用できるようにし、海外拠点などでも利用開始しやすくした。

 SunSystemsは統合元帳、売り掛け、買い掛け管理、在庫処理、販売処理などの機能を持つ会計管理システム。短期間に立ち上げることが可能で、日本インフォアによると「海外で早く拠点を立ち上げたい。取りあえず会計だけでも利用したい」という企業の採用が増えているという。複数会社管理、複数元帳管理、多言語・他通貨にも対応している。海外拠点にSunSystemsを導入し、日本の本社の大規模向けERPと連携させるケースも多いという。

 新バージョンでは「Microsoft Sharepoint」をベースにしたポータル画面「Infor Workspace」を採用し、日本インフォアの他のアプリケーションと操作性を共通化した。また、これまではクライアントアプリケーションをインストールする必要があったが、Webブラウザによる操作を可能にした。これにより海外拠点にクライアントアプリケーションを配布する必要がなくなり、運用管理の手間を減らすことができる。

画像 Infor FMS SunSystems Enterprise最新版の仕訳入力画面【クリックで拡大】

 レポーティング機能も強化した。マイクロソフトの「Microsoft SQL Server Reporting Services」を採用し、200以上のサンプルレポートを利用可能にした。IT部門に依頼しなくても、経理担当者がレポートを自身で作成できるという。

 価格の目安は、国内で利用する場合、ユーザー数が10ユーザー、一般会計と債権管理、日本向けのオプションパック、レポーティング機能を利用して500万円から1000万円の間(システム導入費用含む)。導入期間は3カ月程度だという。

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