root化の可能性を検査するメニューも

FFR、出荷前にAndroid端末の脆弱性検査する分析サービスを開始

2011/09/12

　フォティーンフォティ技術研究所（FFR）は9月9日、「Android端末セキュリティ分析サービス」の提供を開始した。

　Android端末セキュリティ分析サービスは、スマートフォンをはじめとするAndroid OSを搭載端末を解析し、セキュリティ脆弱性の検査や著作権保護機構の堅牢性を分析するサービスだ。出荷前にAndroid端末におけるセキュリティリスクを分析し、対策を提言することで、脆弱な端末が市場に拡散するリスクを極小化する。

　具体的には、仕様書やセキュリティガイドラインを机上で分析し、設計上の脆弱性を洗い出す「基本検査」、Linux/BionicやWebKit、各種ライブラリなどに存在する既知の脆弱性をチェックする「既知脆弱性に関する脅威分析」、各種プレイヤーやビューワの脆弱性を調査する「メディアファイル処理系の脅威分析」、TCP/IPスタックや各種サービスの、ネットワーク経由の異常パケットに対する堅牢性を調査する「ネットワークスタック処理系の脅威分析」を実施する。解析結果はレポートとしてまとめるほか、報告会を実施する。

　さらに、既知／未知の脆弱性によるroot化の可能性などを検査し、対策を提言する「root化検査、ソフトウェア解析」や、端末が搭載するドキュメントビューワに特化した「ドキュメントビューワ静的解析」を追加したメニューも用意した。なお、Androidアプリなどの検査・分析については個別対応となる。

　FFRでは、Androidはオープンなプラットフォームであるがゆえに、セキュリティ対策が大きな課題となっていると指摘。出荷前にセキュリティ脅威を分析することで、リスクと対策コストを抑えるとしている。