アプリケーションの移動に追随する「vADC」を提供
ラドウェアがADCの仮想化対応を強化
2012/02/16
日本ラドウェアは2月15日、アプリケーションデリバリコントローラ(ADC)を仮想環境に展開するための「Virtual Application Delivery Intrastructure(VADI)」を強化した。同時に、仮想ADS(vADC)を動作させるハードウェアプラットフォームの新機種、2製品も発表している。
日本ラドウェアは、負荷分散や帯域管理機能などを提供するADCアプライアンス「Alteon Application Switch」シリーズを提供してきた。数年前からは仮想化の普及を背景に、VADIという名称で仮想化対応戦略を推進。仮想アプライアンスの形でADC機能を提供する「AlteonVA」や、独自のADCハイパーバイザーと組み合わせて高速なマルチテナントADCを実現する「ADC-VX」といった製品を提供してきた。
イスラエル ラドウェア CTO アヴィ・チェスラ氏新たに発表したVADI 2.0では、仮想環境管理ツール向けに提供しているvADC管理プラグインを強化した。従来からサポートしていた「VMware vCenter Orchestrator」に加え、「VMware vCloud Director」「Red Hat Enterprise Virtualization」にも対応し、1つの管理コンソールからADCを統合管理できるようになっている。
また数カ月以内に、アプリケーションごとに最適化したテンプレート「AppShare」を提供する予定だ。SAPやMicrosoft Share Pointなど、負荷分散対象のアプリケーションごとに、あらかじめ初期パラメータを設定することによって、アプリケーションの移動時や増設時に、vADCについても迅速に設定を行えるようにする。
同社の狙いは、仮想化技術で作り出されたコンピュータファブリックとネットワークファブリックの間をつなぐ、「ADCファブリック」を提供することだ。
「vADCで構成するADCファブリックは、アプリケーションが別の場所に移動しても、コンピューティングリソースやネットワークリソースのプロビジョニングや再設定を自動的に行い、アプリケーションのニーズに応える。SLAを維持するためのスケールアップも自動的に可能にする」(イスラエル ラドウェアのCTO、アヴィ・チェスラ氏)。こうした機能により、アプリケーションごとのSLA維持やアジリティの確保、コスト削減といったメリットを提供できると説明した。
日本ラドウェアは同時に、ADC-VX用のハードウェアプラットフォーム2機種も発表した。「Alteon 5224」は最大24台までのvADCを搭載でき、1〜16Gbpsまでの帯域に対応する。ハイエンドモデルの「Alteon 10000」は、最大480台までのvADCを設定でき、20〜80Gbpsの帯域に対応する。従来機種「Alteon 5412」と組み合わせ、ローエンドからハイエンドまでのラインアップを形作ることで、あらゆる規模のデータセンターにvADCを提供できるとしている。参考価格は、Alteon 5224シリーズに5つのvADCを搭載する場合で398万円。
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