上位製品と同じストレージOSを搭載

ネットアップが100万円以下のエントリストレージを発表

2012/06/11

 ネットアップは6月6日、エントリストレージの最下位機種、「FAS2220」の販売を開始したと発表した。EMCの「EMC VNXe」と真っ向から競合する製品で、最小構成の標準価格は95万円と、100万円を切っている。

 ネットアップは2011年11月にエントリストレージで「FAS2240」を発表したが、これはVNXeの上位機種と競合する価格レンジだった。今回のFAS2220はVNXeの下位機種に直接ぶつけた製品。新製品は、完全にディストリビューション向けの製品という位置付けでもある。FAS2220の発売に伴い、これまでの最低価格製品「FAS2040」は販売終了となる。

 FAS2220はハイエンドストレージと同じストレージOSを搭載している点が最大の特徴。しかも最新バージョンのData ONTAP 8.1.1を搭載する。このバージョンでは「Flash Pool」という機能が利用できる。これはSSDを大容量キャッシュとして用いる技術。読み書き双方についてキャッシングが可能で、複雑な設定をすることなく、ストレージの性能向上に貢献するというのがコンセプトだ。

netapp01.jpg FAS2220は2Uの筺体を持つ

 基本的なソフトウェア機能は標準で搭載している。具体的にはプロトコルとしてNFS、CIFS、iSCSIをサポート。シンプロビジョニング、重複排除、データ圧縮、スナップショット、RAID-DP、クラスタフェイルオーバー、FlexShare、MultiStoreといった技術が標準で使える。

 基本スペックは、2Uのシャーシに最大ドライブ数60、最大ストレージ容量は180TB。ディスクシェルフへの変更はできない。このためネットアップが通常優位性を主張する上位機種へのアップグレードの容易性については、ヘッドだけを上位機種のものに交換すればよいというわけにはいかない。データディスクを上位機種で利用できるのはたしかだが、ディスクを物理的に抜いてから、上位機種に装着するという作業が必要になる。また、拡張カードスロットはないため、ポートを増やすことはできない。

 同製品は、ネットアップストレージ共通のツール「System Manager 2.1」を利用してグラフィカルインターフェイスによる管理が可能。VMwareとの連携も、このツールおよびvCenterプラグインで行える。また、保守契約を締結すると「AutoSupport」というサポートアプリケーションが無償で提供される。ストレージの残量・利用効率の監視や、ストレージの障害の兆候の確認などができる。

(@IT 三木泉)

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