2013年度は「Windows 8」に注力、クラウドも引き続き強化

日本マイクロソフト、Metroアプリ開発支援に本腰

2012/07/04

 日本マイクロソフトは7月3日、7月から始まった新年度に向けた経営方針説明会を開催した。同社代表執行役 社長の樋口泰行氏は、2012年に発売予定の新OS「Windows 8」を「Windowsの再創造」と位置付けて注力するとともに、そこで採用される新しいインターフェイス「Metro」に対応したアプリ開発を支援していく姿勢を示した。

 プラットフォームやデバイスの成功には、それを取り巻くアプリケーションが欠かせない。同社では、「Go Metro」プログラムを通じてMetroスタイルのアプリケーション開発を支援していく。それも「企業内での開発だけでなく、コミュニティや学生も巻き込んでいく」(樋口氏)。エバンジェリストや専門チームの増強、最新版Visual Studioのリリース、Windows Storeを介した市場機会の提供などを通じて、iOSやAndroidアプリの開発者を取り込んでいく考えだ。

 また、同社のクラウド基盤「Windows Azure」との連携にも期待する。特に、コンテンツサービスやソーシャルサービス、ゲームといった分野の開発者向けに専任チームを組み、フロントエンドのMetroとバックエンドのAzureの組み合わせを訴求していくという。

 クラウド分野では、SaaS、PaaSに加えIaaS分野にも進出したが、これに「日本品質の実現」や「ソリューションパートナーとの連携」という付加価値を加えていく。チーフ・クオリティ・オフィサーの下、米国のクラウド運営チームと密に連携。さらに、「万一何か起こったときの顧客とのコミュニケーションやバックアップもしっかりやっていく」(樋口氏)。同時に、プライベートクラウド専任の人員を2.5倍、データベース営業部隊は8倍に増やし、サービス強化に努めるとした。

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(@IT 高橋睦美)

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