IFRS適用の方針や方法、時期などについての最終的な結論を示す記述はなく、IFRS財団は「残念」とコメントしている。
SEC(米国証券取引委員会)は7月13日、米国のIFRS適用に関する「最終スタッフ報告」を公開した。しかし、米国企業へのIFRS適用の方針や方法、時期などについての最終的な結論を示す記述はなく、IFRS財団は「残念」とコメントしている。
最終スタッフ報告は「Work Plan for the Consideration of Incorporating International Financial Reporting Standards into the Financial Reporting System for U.S. Issuers」の名称で、「スタッフによる最終報告」としている。SECがこれまで公表したIFRSについての各種リポートをまとめた内容が中心で、IFRSの米国市場への影響や、IFRSの開発体制、世界の状況などを説明している。
ただ、最も注目されたいた米国企業のIFRS適用についての方針や方法、時期についての最終的な結論は示していない。SECが今後取るべきステップについての説明もない。SECが今後、追加で何らかの判断を示す可能性はあるが、その時期は不透明。米メディアは2013年以降になるとの見方を示している。SECは当初、2011年中に最終報告を公開するとしていたが、これまで延期してきた。
SECの最終スタッフ報告についてIFRS財団評議員会議長のミシェル・プラダ氏は最終報告について、「SECに対する次のアクションの提案が伴わず残念」とコメントしている。
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