VMware vCloud Directorを採用

クロネコのクラウドは機動性と強靭さを重視

2012/07/26

 ヤマトシステム開発が7月25日に発表した「クロネコクラウド」(正式名は「クロネコデータセンター クラウド(IaaS)」)は、VMware vCloud Directorを採用したサービスだ。ユーザー企業はセルフサービスポータルを通じ、仮想マシンのCPU/メモリ、ディスク容量を容易に設定あるいは変更することができる。

 すでに提供開始されているこのIaaSは、月額料金制で、クレジットカードで即座に利用開始できるというものではない(初期費用 5万円から、月額費用 2万9000円から)。だが、ユーザーが柔軟に構成・管理できるほか、障害・災害対応のニーズにも配慮したサービス設計となっている。

 同サービスでは、宅配便のシステムにも使われている東京と大阪のデータセンターを活用している。これらのセンターは、震度7クラスの地震に耐える免震構造を持ち、3回線の配電線から受電を行うとともに、無停電電源装置、非常用自家発電装置を備える。この2カ所のデータセンターのITインフラとその間の通信回線を標準で提供し、ユーザーはこの2拠点の間での相互バックアップ環境を容易に構築できる。また、ヤマトシステム開発が提供するオプションのバックアップサービスを併用することも可能。例えば、データベースやアプリケーションの遠隔ミラーリング、データベースのバックアップ、磁気媒体を物理的に保管するサービスなどがある。

 クロネコクラウドでは、現在下記の3つのサービスを提供している。

  1. プライベートIaaS 仮想データセンターサービス(顧客が同サービス上に構築した仮想データセンターを、VPN接続で利用できる)
  2. プライベートIaaS 仮想マシンサービス(ヤマトシステム開発が作成した仮想マシンを、VPN接続で利用できる)
  3. パブリックIaaS 仮想マシンサービス(外向けの仮想マシンを、顧客自身が作成して利用するサービス)

 このうちもっとも特徴的なのは、1.のプライベートIaaS 仮想データセンターサービス。ユーザー企業は、VMware vCloud Directorの機能を活用し、ヤマトシステム開発のデータセンター上に配置した自社用のITリソースを、細かく管理することが可能。vCloud Directorでは、社内のデータセンター(プライベートクラウド)とクラウドサービスを、統合的に管理できることも、大きな長所となっている。ヤマトシステム開発では、「今後プライベートクラウドとパブリッククラウドの機能を統合するハイブリッドクラウドへの展開を進める」としている。

 今回のサービスの基盤設計、稼働検証。構築は、ネットワンシステムズが担当したという。ネットワンはサービスメニューについても開発を支援し、運用設計および保守も実施するという。サーバにはCisco UCS、ストレージはEMC VNXを採用している。

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