[コラム:Spencer F. Katt]
キャピトル・ヒルでもリアリティ・ショー?

2003/10/7


 神出鬼没のスパマーがオタワのホテルにチェックインし、客室の高速インターネット・アクセスを利用して、大量のスパム・メールを流す事件が多発しているそうだ。この手の悪質な行為は、米国でも流行しているのだろうか?

 「かなり広がっていますね」。吾輩の問い合わせに、メール・フィルターズのスポークスマンはそう答えた。「ホテル・チェーン各社は、対策に本腰で取り組む姿勢を見せています。実際、頭の痛い問題ですから」

 彼によると、同社では最近、「SpamPlug」という製品を開発したそうだ。この製品は、不審な発信メールを検出し、排除してしまうものらしい。同社の顧客にはホテルが多く、宿泊客に客室のネット・アクセスを乱用されて評判を落とすのを防ぎたい、という要望が強いとか。もちろん、アウト・ゴーイングのポート25をブロックするだけでは、問題の解決にはならない。実際、「ほとんどのビジネス客は、クライアントから本社の電子メール・システムへダイレクトに接続しますから」とスポークスマンは語る。

 しかしなんだな、吾輩の若いころは、ホテルの部屋に入って1時間ほどで出て行くといえば、まったく別のビジネスだったものだけど……。

 そんな懐かしい昔の思い出をけ散らすように、電話のベルが鳴った。ワシントンD.C.にいる吾輩の旧友からだった。彼の情報によると、最近世間の耳目を集めたワーム攻撃の影響で、キャピトル・ヒル周辺ではいま、米証券取引委員会(SEC)がM&Aを申請した企業に対して、想定されるネットワーク・セキュリティの脆弱性についても報告させることを検討中、とのウワサが流れているそうだ。

 もちろん米議会が、そうした法案を通過させるとは考えられない。しかし友人は、脆弱性の詳細をあからさまにすることは要求しないまでも、いずれ議会は独立系セキュリティ監査機関による一般的な監査結果の開示を企業に求めるようになるだろう、と付け加えた。

 それはさておき、どうやらワシントンの政界でも、リアリティ・ショー(注1)の機が熟したようだ。「リアル・ワールド」(注2)と「ザ・ウォー・ルーム」(注3)をクロスさせたような番組がネット上で放送されるかもしれないという。議会スタッフ、ロビー団体、グリーンピース、そしてシンクタンクのカトー・インスティテュートなどから集められた政治信条の異なる若者を、テレビカメラが設置された1軒の家で隔離生活させようという企画だ。ティム・ラッサート(注4)が登場する「ビッグ・ブラザー」(注5)といったところか。面白いのかね?

 ところで、ある情報屋によると、BMCソフトウェアが収益増を狙って、主力製品の大幅ディスカウントに乗り出したらしい。どうも、このところの管理ソフト市場の冷え込みが、各社のディスカウント合戦に拍車をかけているようだ。最近では商談の始まる前から、40パーセント・オフ、50パーセント・オフが当たり前の状況になっているという。

 ついにこの業界でも、販売担当者たちのリアリティ・ショーが始まりそうだな……。

注1:一般から選ばれた出演者たちが、隔離された場所で共同生活する姿を放送するテレビ番組
注2:男女混成グループの共同生活を追うMTVのリアリティ・ショー
注3:1992年の米大統領選を扱ったドキュメンタリー映画
注4:NBCのトーク番組「ミート・ザ・プレス」の司会者
注5:男女10人の隔離生活を24時間のぞき見するサバイバル番組

*Spencer F. Kattのコラムは毎週月曜日(月曜日休日の場合は火曜日)の更新予定です

[英文記事]
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