[コラム:Spencer F. Katt]
追い立てられるクマーの憂鬱

2004/10/13


 フロリダ州の投票結果が誰かに不正操作される危険性を心配するのは、おそらくジミー・カーターだけではないだろう。先ごろ、BlackBoxVoting.orgがディーボルド製の電子投票マシンを使った実演デモを行った。このデモには、“バックスター・ザ・チャンプ”と呼ばれるゴリラのように毛むくじゃらのハッカーも参加した。そして彼は、コンピュータのキーをいくつか叩いただけで、投票結果をいとも簡単に消去してしまったのだ。ディーボルドの広報担当は、今回の実証実験は単なる“マジックショー”に過ぎないと批判、「実際の選挙で、そんな野放図にシステムへアクセスできるわけがない」と反論しているが……。

 と、そのとき突然、吾輩の携帯電話が鳴った。今週の着メロは「モンキーズのテーマ」だ。かけてきたのは旧友の1人だった。彼の情報によると、コンピュータ・アソシエイツは、前CEOサンジェイ・クマーに与えたさまざまな退職給付をすべて無効にする考えだという。同氏にかけられた証券詐欺や司法妨害の嫌疑を受けての措置らしい。

 クマーは退職にあたって、CAから素敵なギフトを山ほどもらっている。例えばホームセキュリティ・サービス、専用のオフィス・スペース、電話およびネットワーク接続、個人秘書などだ。それらが今回、すべてキャンセルされることになった。

 もっとも個人秘書は、まもなくレイオフされる従業員800人のうちの1人だったかもしれない。同社のレイオフは全社レベルで実施されるもようだが、友人の話によると、社内では管理製品部門、あるいはPIP(パフォーマンス改善計画)が大打撃を受けるだろうとの見方が支配的だという。

 サンジェイ・クマーがそうした難局に直面する中、彼の昔の良き相談相手で、ニューヨーク・アイランダーズ(アイスホッケー・チーム)の共同オーナーでもあるチャールズ・ワングは、総額2億ドルに上るナッソー・ベテランズ・メモリアル・コロシアムの改修計画に取り組んでいるという。一方、2人の長年の宿敵、ダラスの億万長者、サム・ワイリーは、CAの株主を代表して同社の元幹部や旧経営陣を相手取り、彼らが不正取得した報酬の返却を求めて、総額10億ドルの訴訟を起こしたそうだ。

 長電話に疲れた吾輩は、気分転換にいつものアイスクリーム・パーラーへ出かけ、お気に入りのバナナ・スプリットを注文した。ところがそこで、吾輩は別の友人に声をかけられた。そいつの話によると、セールスフォース・ドットコムが新しく始めたサービス「サポートフォース・ドットコム」のサイトには、顧客からカスタマーサービスの担当者に直接リンクできるボタンが用意されているのだが、そのボタンを押しても画面には何も表示されなかったという。友人が同社のトップ、マーク・ベニオフにそのことを伝えると、彼はただちにサル山のサルのようにぶらぶらしている部下たちに調査を命じた。その結果、彼らと顧客との間に重大なミッシングリンクが見つかったそうだ。

 カスタマーサービスといえば、セールスロジックも最近、「カスタマーサービス」と呼ぶ新しいカスタマーサポート・プラットフォームを立ち上げた。ただし、サポートフォース・ドットコムがCTI(コンピュータ・テレフォニー・インテグレーション)をターゲットとしているのに対し、サービスロジックではサービス管理スペースの提供に力点を置いているという。ま、どの道、サルまねには違いないだろうけど……。

*Spencer F. Kattのコラムは毎週月曜日(月曜日休日の場合は火曜日)の更新予定です

[英文記事]
Ballot-Time for Bonzo

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