[コラム:Spencer F. Katt]
マクニーリはグレート・コミュニケータになれるか?

2004/6/29


 ゴミ箱のように散らかった部屋の中で、吾輩はPDAのニュースフィードに目を通し、サンがSolarisをGPLでリリースしようとする目論見を阻止するSCOの動きをチェックしたあと、テレビのスイッチを入れ、延々と流れるロナルド・レーガンの追悼番組を眺めていた。

 「グレート・コミュニケータ、悪の帝国、ハンサムなルックス……」。おお、そうだ! と、そのとき吾輩の灰色の脳の中でシナプスが火を噴いた。スコット・マクニーリは“ギッパー”(出演映画の役名から得たレーガンの愛称)になれるかもしれないな。吾輩を含む多くのサン・ウォッチャーは、スコットが最大の強敵ビル・ゲイツと手を結び 彼のコミカルで辛らつな言動が格好のターゲットを見失っていたことを非常に残念に思っていた。まぁ、ビッグ・ブルーを別とすれば、の話だけど。

 しかし、サンの会長がIP(知的所有権:Intellectual Property)のいじめっ子、SCOのダール・マクブリッジを言葉で激しくボディーチェックする光景なら、お金を払ってでも見たいと思わないか? たしかにSolarisのオープンソース化について、マクニーリはCEOのジョナサン・シュワルツほど積極的ではなかった。だけど、面と向かってホッケー・グローブを投げつけられたとなれば、マクニーリもアンチSCOのトップ10入りするのは確実だ。Linux陣営がSCOと戦うとき、彼の機知に富んだ男らしい態度ほど、フリー・ソフトウェア界のリーダーとしてふさわしいものはないではないか。「なんだよ、またその話?」と、マクニーリがマクブリッジに対して首をかしげる様子が目に浮かぶようだ……。

 こりゃドン・キングに頼んで試合をアレンジしてもらわなきゃならんな、と考えていたら、電話が鳴った。旧友からの情報提供だった。ネッテグリティのCTO、ディーパク・タネジャが辞任したらしい。彼が辞めたことについて、同社は沈黙しているという。おそらくその理由は、タネジャが在籍していた6年半、彼がネッテグリティの経営の中心であり、精神的支柱であると考えられていたからだろう。同社はアイデンティティ管理分野でサンやIBM、ノベルとの戦いに苦しんでいた。いずれどこかに身売りすることになるかもしれない。

 一方、旧友の話によると、コンピュータ・アソシエイツのサンジェイ・クマーが辞職を決意したのは、彼自身の決断であり、経営陣に通告するまで誰1人知らなかったもようだ。まったく、人を喜ばせる根っからのコメディアンだな。

 吾輩はテレビのスイッチを切り、仲間の1人と食事をするために家を出た。そいつの予想によると、今週モントリオールで開催されるHPソフトウェア・フォーラム(旧HP OpenViewユーザー・フォーラム)では、かなり激しく火花が飛び散りそうだという。ヒューレット・パッカードが、「OpenView Network Node Manager Advanced Edition」で、ネットワークの規模に応じた料金体系を変更しようと考えているからだ。

 HPは自社のインストール・ベースを調査した結果、ちょっとした事実に気づいたらしい。つまり、500ノードのネットワークも5000ノードのネットワークも、管理コストにそれほど大きな違いはないという事実だ。現在、5000ノード・ネットワークのアップグレード・パッケージは4万5000ドル、無制限ライセンスのアップグレードは14万ドルとなっている。そうした2つの規模のネットワークを管理するIT責任者が、もしアップグレードに合計28万ドル支払わなければならなくなったとしたら、決してハッピーではないだろう。

*Spencer F. Kattのコラムは毎週月曜日(月曜日休日の場合は火曜日)の更新予定です

[英文記事]
The 'Gipper' of Linux

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