[コラム:Spencer F. Katt]
某国諜報機関がグーグルでスパイ募集?

2006/5/2


 マイケル・デルのMSDキャピタルと関連投資グループが、ハワイ・コナ海岸のフォーシーズンズ・リゾート・フアラライを買収するらしい。そんなウワサを耳にした吾輩は、フラダンスを踊りながら「そういえば」と、MSDキャピタルが2004年にワイレアのフォーシーズンズ・リゾート・マウイも買収していたことを思い出した。聞くところによると総額5億ドルの投資になるらしいが、ポートフォリオにハワイのホテルをもう1つ追加するくらいは、それほど無謀な話でもないかも。ひょっとすると、デルはハワイに新しい製造拠点でも建設するつもりなのかな。

 ハワイといえば、米国電子工学協会(AEA)が今年で47回目となる州別ハイテク産業就職機会調査を同州で実施した。モンタナ、ノースダコタ、アラスカ、サウスダコタ、そしてワイオミングの6州は、AEA就職機会ランキングの最下位集団だが、ハワイは給与水準で全米第27位という結果だった。調査によると、ハワイの平均的なハイテク労働者は年間6万1216個のココナッツを自宅に持ち帰るらしい(ココナッツ1個=1ドル換算)。ちなみに、ハイテク産業就職機会ランキングのトップ5は、カリフォルニア、テキサス、ニューヨーク、フロリダ、そしてバージニアの各州である。

 そのとき突然、吾輩のキャットフォンからエルビスの「Separate Ways」のメロディが流れてきた。電話をかけてきた情報屋の話によると、CAのCOOジェフ・クラークが同社を退職したという。クラークは近く、センダントの旅行代理業部門のトップに就任する模様だ。CAの戦略および事業開発担当上級副社長、マイケル・クリステンソンが後任のCOOになるらしい。

 電話を切ったあと、友人から電子メールが届いた。それによると、インテュイットは納税締切日にサーバをリフレッシュするため、約20分間サービスを停止し、Turbo Taxユーザーを恐怖のどん底に陥れたそうだ。おそらくその日、システムの処理件数が限界に達したことから、スローダウンの危機を回避するためにサーバの再起動を決断したのだろう。期日ぎりぎりに慌てふためく納税者たちが、その20分間、どんな気分だったか想像すると、ちょっと笑える。

 その後、吾輩はチーズバーガーで空腹を満たそうと「アウトバック・ステーキハウス」へ向かった。で、そこで働くオージーのウエイターから面白い話を聞いた。同国の諜報機関であるオーストラリア安全保障情報機構がグーグルのスポンサー広告リンクで、同組織に関連するキーワードで検索した人々をターゲットに人材募集しているそうだ。

 チーズバーガーにかぶりつこうと口を大きく開いたとき、同業の仲間から連絡が入った。そいつの情報によると、カリフォルニア州サンノゼで開催されたアウトルック・カンファレンスでは、HPのCEOマーク・ハードがスピーチに立ち、2005年に稼いだ収益でさらに買収戦略を進める方針を明らかにするとともに、自社のPCビジネスは絶対に売却しないと明言したそうだ。

 オフィスに戻ると、エルビス・プレスリーがグレイスランドに移る前に住んでいたメンフィスの家がイーベイに出品されたというニュースが飛び込んできた。オークションの最終日は5月14日だ。彼が歌手としてのキャリアを歩み始めたころに買った家だという。十分な財力があれば、ぜひとも落札したいところだけどねぇ。吾輩もボロボロの郵便ポストをオークションに出してみようかな。あれにもいっぱい歴史が詰まっているんだけど……。

*Spencer F. Kattのコラムは毎週月曜日(月曜日休日の場合は火曜日)の更新予定です

[英文記事]
Platinum Platter Puss

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