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最新ノートに変えるだけではもったいない!
デル新世代ノート+Windows 7の節電力

 

東日本大震災の発生以降、日本企業にとって省電力化が大きな課題となっている。そうした中、効果的な節電方法として注目されているのが、省電力性能が高い最新型のノートPCへのリプレースだ。ただ、それに加えて、OSも最新のWindows 7にすると、より一層の省電力化を実現できるのはご存じだろうか? 最新ノートの実力と、最新OSを組み合わせたときの省電力効果を、具体的な数値を使って紹介する。

 昨今、企業のITシステム運用におけるプライオリティが大きく変化している。リーマンショック以降はコスト削減が最優先され、仮想化技術を活用したサーバ集約などがニーズの中心となっていたが、今年3月11日に発生した東日本大震災を境に、そうした状況は一変。電力不足が深刻化する中で、ITシステムにはコストとともに消費電力の削減も強く求められるようになった。

 特に、ITシステムの省力化に向けて見直されようとしているのが、エンドユーザーコンピューティング環境である。震災発生以前から、一部の企業ではグリーンプロジェクトの一環として、従来のデスクトップPCから低消費電力のノートPCにリプレースする動きが出ていたが、今後はこうしたクライアントPCの省電力化のトレンドがさらに加速すると見られている。

 こうした状況の中、今、注目を集めているのが、デルがリリースした新世代の省電力クライアントPCである。同社によると、デスクトップPC「Optiplexシリーズ」、ノートPC「Latitudeシリーズ」ともに、消費電力の削減に徹底して取り組んでおり、「企業の省電力ニーズにベストマッチした新世代クライアントPCをラインアップしている」という。

 では、デルの新世代クライアントPCは、具体的にどのような省電力性能を備え、どれだけの消費電力削減を実現できるのだろうか。デル 公共・法人マーケティング本部 エンドユーザーコンピューティング・製品スペシャリストの嘉山よし子氏に話を聞いた。

省電力基準「Energy Star 5.0」に準拠したデルの新世代モデル

 嘉山氏によると、まず注目されるのは新世代モデルと従来モデルの消費電力の差だという。例えば、デスクトップPCの新世代モデル「Optiplex 990」は、最高90%の超高効率を実現した電源ユニットをオプションで用意している。この電源ユニットを利用することで、米国環境保護庁(EPA)が設定した最高レベルの省電力基準「Energy Star 5.0」に準拠し、業界最高レベルの省電力を実現するという(図1参照)。

図1
図1 「Optiplex 990スモールフォームファクタ」の節電効果。なお、Energy Star5.0のオプションは、Optiplex 790、Optiplex 390にもあるそうだ

 CPUに、高い処理性能と優れた電力効率を高い次元で両立した最新プロセッサー「第2世代インテルCore vProプロセッサー・ファミリー」を搭載している点も新世代モデルの大きな特徴だ。

嘉山氏
デル 公共・法人マーケティング本部 エンドユーザーコンピューティング・製品スペシャリストの嘉山よし子氏

 嘉山氏は「このインテルの最新プラットフォームと、デル独自のテクノロジが密接に連携することで、より少ない電力で一層高い処理性能を引き出せるようになった」と解説する。

 「当社の行った電力比較テストによると、第2世代インテルCore i5-2400v プロセッサー搭載の新世代モデル『Optiplex 990スモールフォームファクタ』(90%電源効率電源ユニット使用)は、2006年に発売したインテルPentium D プロセッサー 3.4GHz搭載モデル『Optiplex 745 スモールフォームファクタ』と比べて、CPU負荷時Maxで71%、アイドリング時で76%、スタンバイ時でも50%の消費電力を削減できることが分かった」

新世代ノートにリプレース、これだけで大幅な省電力化を実現

 そして、この新世代デスクトップPCを上回る電力削減を 期待できるのがノートPCの「Latitudeシリーズ」だ。冒頭でも「企業のエンドユーザーコンピューティング環境がデスクトップPCからノートPCへシフトしている」と述べたが、同社でもこの動きをとらえ、「Latitudeシリーズ」を中心に、ノートPCへのリプレース提案を強化している。

 シリーズのうち、CPUに第2世代インテルCore vProプロセッサー・ファミリーを搭載した新世代モデルが、15.6インチHD LEDディスプレイ搭載のハイパフォーマンスモデル「Latitude E6520」と、12.5インチHD LEDディスプレイを搭載した薄型軽量モデル「Latitude E6220」だ。

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図2 CPUに第2世代インテルCore vProプロセッサー・ファミリーを搭載した新世代モデルが、15.6インチHD LEDディスプレイ搭載のハイパフォーマンスモデル「Latitude E6520」

 いずれも、「Energy Star 5.0」に準拠した構成を選択でき、LEDバックライト方式の液晶ディスプレイや、より駆動時間を改善したバッテリー、短時間で充電可能なExpressCharge機能などによって、デスクトップPC以上の消費電力削減を可能としている

 「このうちE6220には6セルバッテリーオプションの他、 ノートPCの下に敷く座布団型拡張9セルスライスバッテリーがあり、さらに3つ目のオプションとして、Eベイモジュールという外付け光学ドライブのケースの中に、光学ドライブに変えて入れ替え可能な3セルバッテリーを用意している(図3参照)。

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図3 最も薄い部分が 2.5cm 程度、最小重量1.44kg、スマートで軽量な12.5インチHD LEDディスプレイを搭載するウルトラモバイル「Latitude E6220」。写真のように「Eベイモジュール」という外付け光学ドライブのケースの中に、光学ドライブに変えて入れ替え可能な3セルバッテリーを用意している

 この3つのバッテリーを組み合わせることで、電源がない環境でも長時間駆動が可能となり、消費電力の削減はもちろん、震災後のITシステムに求められている事業継続性や災害対策といったニーズにも応えることができる」と、豊富なバッテリーオプションによって長時間駆動を実現できる点が、新世代ノートPCの大きな特徴であることを嘉山氏は強調する。

 実際に従来モデルと消費電力を比較してみると、Core i7-820QM (1.73GHz)を搭載した前世代モデル「Latitude E6510」のシステム最大電力消費量が64.02Wであったのに対して、CORE i7-2620M (2.7GHz)を搭載した新世代モデル「Latitude E6520」では54.15Wに低減。さらに、Energy Star 5.0アイドルモード時では、前世代モデルの15.77Wから、新世代モデルでは8.27Wと、約半分にまで消費電力の削減を実現している(図4参照)。

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図4 新世代ノートPC「Latitude E6520」と従来モデル「Latitude E6510」との消費電力比較。この筐体なら「デスクトップからノートPCへのリプレースによる電力削減」が一層効果的になる

 このほか、第2世代インテルCore vProプロセッサー・ファミリーを搭載しているデルの新世代クライアントPCは、デスクトップ、ノートを問わず、インテル vProテクノロジーに対応している点も見逃せない。

 これにより、PCを構成する各種ハードウェアの機能拡張によって、高度な運用管理と高水準のセキュリティを実現できる。例えば、「インテル アクティブ・マネジメント・テクノロジ(インテルAMT)」を活用することで、ネットワーク経由で、遠隔地からクライアントPCの電源操作や制御が行えるようになるため、より効果的な省電力対策が可能となる。

新世代ノート+Windows 7で、より一層の省電力性能を発揮

 このように、優れた省電力性能を備えているデルの新世代クライアントPCだが、「ハードウェアの性能だけでなく、OSも消費電力の削減に大きく関わっていることは意外と知られていない」と、嘉山氏は、デルの新世代クライアントPCとWindows 7の組み合わせを推奨する。

 「せっかく新世代クライアントPCを導入したのにもかかわらず、OSにはWindows XPを使用する企業はまだまだ多いのが実状。この組み合わせでは優れた省電力性能もフルに生かすことができない。最新OSであるWindows 7を採用することでさらなる省電力化を実現できることを、ぜひ多くの企業に知ってほしい」(嘉山氏)

 事実、Windows 7には、消費電力を削減するためのさまざまな電力管理機能が搭載されている。具体的には、起動やシャットダウン、スタンバイ状態からの復帰に要する時間を大幅に短縮している。これにより、その処理に要していた電力を削減する。また、キーボードなどが使われていないアイドル時の電力消費をきめ細かく制御することができるため、“ソフトウェアを実行している間”の消費電力も削減できる。

 この他にも、Windows 7では、トリガー起動サービスや最新のプロセッサー電源管理(PPM)への対応、Windowsタイマー結合、ディスプレイの明るさ調節、Intel HD Audio低電力仕様のサポート、Bluetoothと無線LAN に対する電源管理の強化、DVD/オーディオ再生機能での消費電力最適化、バッテリー低下時のユーザーインターフェイスエクスペリエンスの向上などの強化・改善が図られている。

 さらに嘉山氏は、「Windows 7の省電力効果は、実際の電力比較を見れば一目瞭然 」と力を込める。

図5
図5 Windows 7の省電力効果。「1分43秒」などグラフ中の時間は、「特定のベンチマークを走らせた時の処理速度」を表す。Windows7はOSの電源管理を行えば 効果的に消費電力を落とすことが可能。左のグラフはCPU負荷時、右のグラフがMS節電プログラム「Fix it」を当てた場合の数値。Windows XPとWindoows 7ではこんなに違う(Dellラボ内でのテストによる。構成・使用環境により異なり、データを保証するものではありません)

 以上の図5のように、Windows XP搭載モデルは、CPU負荷時で54W、MS節電プログラム「Fix it」を当てても51Wにしか下がらない。しかしWindows 7では、CPU負荷時の54Wから、MS節電プログラムを当てると28Wに下がった。 「Fix it」はご存じの方も多いと思うが、省電力モードをベースとした電源管理モードである。 このようにWindows 7では電源管理をきちんと行えば、同じ処理をするにもピーク電力を抑えることが可能だという。

Windows 7の開発にも協力! デルとMSのパートナーシップ

 そして嘉山氏がデルの新世代クライアントPCとWindows 7の組み合わせを推奨するのには、実はもう一つ大きな理由がある。

図5
7月29日に東京で開催した法人向けプライベートイベント「Dell Solutions Roadshow 2011」でも、新世代クライアントPCの省電力性能が多数の来場者の関心を集めていた。嘉山氏は「Latitude E6520/E6220とWindows 7を組み合わせたときの省電力性能をぜひ体感してほしい」と話す

 それは、同社がマイクロソフトとの共通の顧客に対してマイグレーションサポートを実施しているOEMベンダであり、Windows 7についてもパイロット段階から深く開発にかかわってきたことだ。具体的には、テクノロジーアドプションプログラム(TAP)を通じて、450個ものバグを発見し、これによって80か所のデザイン変更が行われた経緯があるという。

 嘉山氏は、「このバグフィックスには弊社会長のマイケル・デルも参加している。Windows 7のローンチに当たってマイクロソフトと密接な協業を行ってきたことは、新世代モデルを設計する上でも他のベンダにはない大きな強みになっている」と語る。

 節電対策としてピークシフトに取り組むなど、ITシステムの運用体制から見直す企業も増えている。しかし、デルの新世代クライアントPC、特にWindows 7を搭載したノートPCを導入すれば、そうした手間のかかる節電対策に取り組むことなく、エンドユーザーコンピューティングの構成変更だけで、消費電力を大幅に削減できるわけだ。ITシステムの省電力化が急務となっている企業にとって、デルの新世代ノートPCとWindows 7の組み合わせこそが、そのベストプラクティスと言えるのではないだろうか。

関連リンク
Dell Latitude E6520

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デル

Windows 7(マイクロソフト)

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提供:デル株式会社
アイティメディア営業企画
制作:@IT情報マネジメント編集部
掲載内容有効期限:2011年9月18日