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Exchange Server 2007 SP1
多くの企業がアップグレードする本当の理由


ユーザー企業は、Exchange Server 2007の最新版であるSP1への移行を意欲的に進めている。Exchange Server 2007がリリースされた時点で、すでに圧倒的な拡張性やデータ保護機能などが注目されていたが、SP1でも多くの機能が強化された。企業を引き付けるSP1の秘密を紹介する。

 マイクロソフトが2006年11月に提供を開始した「Microsoft Exchange Server 2007」は、それまでのExchange Server 2000/2003から大幅な技術的進化を遂げた製品だ。新たに.NET Frameworkを用いてスクラッチから構築された、この製品の機能進化のポイントは数多い。これらは過去において旧バージョンのExchange Serverを利用してきた、世界中のユーザーのフィードバックをもとに決められたという。

 さらに2007年11月には、早くもExchange Server 2007 Service Pack 1(SP1)の提供が開始された。これはService Packとはいえ単なる不具合の修正版ではなく、大幅な機能強化と機能追加がなされたバージョンアップ版と位置付けることができる。Exchange Server 2007の顧客導入で数多くの実績があるデルによれば、SP1の顧客からの評価は高く、Exchange Server 2007を導入している、デルの顧客の多くが、すでにこのSP1をダウンロードし、 インストールしているという。

製品開発における3つの重要テーマ

マイクロソフト株式会社
インフォメーションワーカービジネス本部
ユニファイドコミュニケーショングループ
シニアプロダクトマネージャ
齋藤義憲氏

 Exchange Server 2007の開発における注力領域は3つある。1つ目は「Anywhere Access」だ。モバイルやWebなど、さまざまなユーザーのあらゆる環境から容易に、いつでも利用できるようにするというもの。これによりいつでも、どこからでもメールやスケジュールにアクセスできるようになる。

 2つ目が「組み込みの保護機能」だ。これは、サーバの安定稼働とコンプライアンス、ガバナンスの確保を両立するということ。内外からの驚異への対策機能や、内部統制の実現に必要な機能、システムを止めない高い可用性機能を、Exchange本体に組み込むことで、企業の高い要求を低コストで実現する。ウイルス対策や監査に耐えうる電子メールのアーカイブなどの機能はもちろん、管理者がルールを設定することで利害関係者間のメールのやりとりを細かく抑制したり、発言に責任が伴う業務を行っている部署から外部へのメール発信の際には必ず免責のスタンプを追加するといったさまざまな機能の実現にも、外部ツールを別途購入して導入することなく、Exchange Server 2007だけで実現できる。

 そして3つ目が「運用効率」だ。Exchange Server 2007では、64bit化で大容量のメモリ空間を有効利用できるようになった。これにより、性能と拡張性が大きく向上している。その結果、従来であれば性能確保のために必要だった並列サーバの数を3分の1程度に減らすといったことが可能だ。サーバを集約できれば、運用管理の作業は大きく効率化できる。さらに拡張性も向上しているので、ビジネスの成長とともにユーザー数やトランザクションが増加しても、容易に拡張が可能だ。また、インストールや日常的な運用管理面でも、管理者の作業負荷を軽減する細かい部分に至る機能の改良がなされている。これらにより容易な管理を実現し、管理者の負担を軽減して生産性を向上させているのだ。

ユーザーニーズを満たすAnywhere Accessの強化

 Exchange Server 2007 SP1についても、この3つのポイントそれぞれの機能がさらに強化されている。Anywhere Accessでは、Outlook Web Accessが機能強化されている。Outlook Web Accessは、クライアント版のOutlookと同様な使い勝手を、Webブラウザさえあればどこからでも利用できるようにするもの。

 「WebブラウザからExchange Serverに接続して利用するので、ローカルPCにキャッシュデータさえも残さずシンクライアント的に利用できます」

 マイクロソフト インフォメーションワーカービジネス本部 ユニファイドコミュニケーショングループ シニアプロダクトマネージャの齋藤義憲氏は、どこからでも簡単にアクセスでき便利というだけでなく、セキュリティ面でもOutlook Web Accessは評価が高いと言う。今回SP1では、グループユーザー間などで情報共有に利用されるパブリックフォルダへのアクセスが、Outlook Web Accessからも可能となった。マイクロソフトでは従来、こういった用途には別途SharePoint Serverへの移行を推奨してきたが、ユーザーからの強い要望でExchange Serverのパブリックフォルダへのアクセスも復活した。同時にS/MIMEもサポートされ、ユーザーは電子署名付きの電子メールや暗号化された電子メールをOutlook Web Accessの環境からも読んだり作成したりできるようになった。マイクロソフトでは従来、こういった用途には別途SharePoint Serverの利用を推奨してきたが、ユーザーからの強い要望でExchange Serverだけでセキュアかつ容易に情報共有ができるようになったのだ。

 また、オンライン会議やインスタントメッセージ機能などでリアルタイム・コミュニケーションを実現するOffice Communications Server 2007との統合機能も追加された。これにより、Communicationsの画面から、容易にヴォイスメール機能を利用するといった連携が新たに実現している。

企業ニーズを満たす組み込み保護機能の強化

 SP1でもっとも注目すべき強化ポイントは、可用性機能の大幅な拡張といえるだろう。Exchange Server 2007から、可用性を向上させる仕組みとして「連続レプリケーション」機能が組み込まれている。これはほぼリアルタイムにExchangeのデータベースのログ送信をして、別のディスクに対しデータの複製を行う機能だ。可用性を向上させる機能であるが、遠隔サーバへの複製で冗長性を増すことで、よりデータ保護のためのインフラを強化できる。そして、障害時には迅速に復旧することができる。

 SP1以前は、サーバに接続されたローカルディスク間、あるいはWindows Cluster Serverを用いたクラスタグループ内でのログ送信が可能となっていた。対してSP1では、この2つの方法に加え遠隔地にあるスタンバイサーバへのログ送信が可能となったのだ。

 「従来は、複製をとるサーバが同一のネットワークセグメント内になければなりませんでした。SP1では、その制限が緩和されています。そのため、遠隔地にあるスタンバイサーバでログ送信によるデータの複製が可能です。こういった機能を標準で装備していなければ、別途災害対策用に高価なストレージやネットワーク装置を用意することになります。Exchange Server 2007 SP1ならば、標準機能だけでメールシステムの災害対策が容易かつ安価に実現できます」(齋藤氏)

 齋藤氏によると、マイクロソフトではこの連続レプリケーション機能を利用したため、世界中にいる14万人あまりの社員の大規模なメール環境バックアップの仕組みを、別途用意する必要がなくなったとのこと。これよりテープバックアップ装置も必要なくなり、大幅なコスト削減が実現した。同時に、ディスクの利用率も向上し、各ユーザーに割り当てられるメールボックス容量を約10倍に増やすこともできたという。可用性向上とバックアップの手間の削減は、Exchange Server 2007が大規模な企業で採用される大きな理由の1つだという。

 また、安全性を高める保護機能の拡張において、細かい機能だが管理者からの要望で実現したものがあるという。その1つがWindows Mobile端末と同期を行うための、Exchange ActiveSync機能のポリシーの追加だ。従来であればモバイル端末を紛失したような場合、ユーザーは管理者に依頼し、端末上のメールデータを遠隔的に消す作業を管理者に行ってもらう必要があった。モバイル端末の数が多ければ、この作業は管理者にとって大きな負担だった。SP1からは、ユーザーがセルフサービスでこの処理を行えるようにポリシーが追加されたのだ。

このような画面から、紛失したモバイル機器上のメールデータをユーザー自身が遠隔から消すことができる(クリックで拡大します)

IT担当者が必要とする運用効率の強化

 Exchange Server 2007 SP1は、マイクロソフトの最新のサーバOSであるWindows Server 2008を全面的にサポートする。そのため、Windows Server 2008で新たに提供される、ネットワークセグメントを超えたクラスタサーバ機能にも、もちろん対応する。さらに、Windows Server 2008の環境であれば、今後普及が期待されるIPv6を利用したネットワーク環境についても、SP1で対応可能だ。これらを活用することで、さらに柔軟で可用性の高いシステム構成を、容易に構築できる。

 また、SP1では管理面でユーザーからの要望が強かった、インストール作業の改良も行われている。これは「スリップストリームインストール」と呼ばれるもので、1つのモジュールで新規導入もアップグレードも行える。旧バージョンをアンインストールすることなく、そのままの状態にかぶせてアップグレードが可能だ。新規導入の場合にも、いったん2007をインストールしてからSP1を適用するといった作業は必要ない。新しいサーバに、直接SP1をインストールできるのだ。また、2007とSP1の混在での運用も可能だ。これにより複数のExchange Serverが稼働するような環境であっても、必要なサーバから順次更新を行うことができる。

 「日本国内だけでも、すでに1000以上のExchange Server 2007 SP1がダウンロードされています。従来からの高い性能と堅牢性、そして管理性、使い勝手の良さに加え、SP1ではExchange Server 2007を利用する世界中のユーザーの要望をいち早く取り入れることで、さらに機能が大幅に強化されました」(齋藤氏)

 もし、すでにExchange Server 2007を導入しているのならば、いますぐにSP1を入手し更新することをお勧めする。

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提供:デル株式会社
企画:アイティメディア 営業局
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2008/5/31
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