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あらゆるシーンの仮想化を
VMwareとHPの協業で実現する

 IT市場での仮想化に対する期待が大きく膨らんでいる。背景には、システムリソースをより効率的に活用したい、運用コストを下げたいという顧客の強い要望がある。この顧客の仮想化の要望に応える環境を、先頭を切って市場に投入しているベンダーがヴイエムウェアだ。

 

用途を広げる仮想化環境

 

 ヴイエムウェアは、1998年に会社を設立し、翌年には1台のPC上に複数のOSを稼動させる仮想化ソフトウェアの提供を開始した。当初は技術者が開発環境に使うといった利用が中心だったが、2001年にサーバ向けの製品をリリースし、現在ではサーバ用途でデータセンターをターゲットとしたものが主力製品となっている。2001年の段階で、パーティショニングを実現するHypervisorタイプの仮想マシン「VMware ESX Server 1.0」を市場にいち早く提供し、2003年から提供を開始したVMware ESX Server 2では、VMotion機能を用いてオンラインのまま仮想マシンを物理システム間で移動させる機能やSAN(Storage Area Network)のサポートなど、VirtualCenterによる仮想マシンの統合管理など本格的なデータセンターでの活用機能を搭載した。

ヴイエムウェア株式会社 アライアンス マネージャ 千原寛幸氏

 2006年6月からはESX Server3を含む、「VMware Infrastructure 3」の提供を開始した。データセンターでの利用をより強化したこのバージョンでは、VMware HA/VMware DRS/VMware Consolidated Backup機能などの搭載で仮想化環境の効率的な運用の実現と、さらに管理の自動化機能が追加されている。これら新機能により、仮想化による統合を実施した際の運用コストを大幅に下げることも可能となる。

 「弊社としては、あらゆるところで仮想化を使ってほしいと考えている。システムの開発から導入、運用に至るすべてのシーンで仮想化を活用することで、全体としてより効率的なシステムが実現できる」と、ヴイエムウェアアライアンスマネージャの千原寛幸氏は、仮想化の有用性を説明する。

 例えば、開発環境として仮想マシンを本番環境からスナップショット機能で切り出せば、本番と同じ環境で開発ができるのでテスト品質などの向上が期待できる。さらに、十分なテストが終わったら開発環境を本番の仮想マシンへと移動すれば、導入も一瞬にして終了することになる。また、運用時はシステムリソースが足りなくなった際に、リソースに余裕のある仮想マシンに移動させるだけで、パフォーマンスの問題も解決可能だ。

 もちろん、複数の物理マシンを1台の仮想マシンに統合できれば、それだけで管理コストやスペースの削減につながり、管理者はそこから生まれる時間の余裕を、他の戦略的な作業に割り当てることもできる。

 

CPU稼働率をアップし効率化も

 

 仮想化を加速させる背景には、x86アーキテクチャのサーバが安価になり企業に大量に導入され、効率的な管理が難しくなっているという状況がある。通常のx86サーバでは、CPUリソースは平均すると10〜20%程度しか利用されていないといわれている。これでは、サーバ数が多ければ多いほど、余剰のリソースが無駄に蓄積されることになる。

 「VMware仮想化インフラストラクチャを利用して、システムのCPUリソースの稼働率を60〜80%に向上した例もある。仮想化によりこれらを統合できれば、管理コストを削減するだけでなく、リソースの効率的な活用にもつながる」と千原氏。

 仮想化が普及しつつあるもう1つの理由は、Windows NT Server 4.0などのレガシー環境の保護だ。これは、日本で特徴的な仮想化導入の理由となっている。業界の規制などでシステムを簡単には変更できなかったり、そもそも多大な費用を投入して構築したWindows NT Server 4.0上のシステムが、問題なく稼動しているというのに、NT4.0が動作するハードウェアのサポート終了などを理由に新たなコストをかけて作り替えなければならないという状況を、簡単に受け入れられない顧客の現状がそこにはある。

 千原氏は「販売パートナーの例では、Windows NT環境の延命にVMware仮想化インフラストラクチャを活用しているという案件が半分以上を占めているところもある。システムの寿命とハードウェア、OSの寿命を切り離すことができるというのも、VMware技術で実現する仮想化の大きなメリットとなっている」と説明する。

 仮想化の最新動向は、仮想マシンの性能、機能を単に向上させるだけでなく、管理をいかに効率化するかという方向に向かっている。現在、VMwareの管理ツール「VirtualCenter」を利用すれば、VMwareソフトウェアで実現する複数の仮想化環境をも十分管理できる。VMware Infrastructure 3では、さらに管理ツールや仮想マシンも機能強化している。ヴイエムウェア社は「他社よりも2世代くらい先を走っている」と確信している。仮想化管理では、仮想インフラの状況が見えるだけでなく、リソースプールとしてきちんと管理でき、そのリソースを動的に活用できる状況でなければ意味がないのだ。

 

HPとの組合せで仮想化のメリットを拡大する

 

 「ハードウェアのスペックが上がったことも、仮想化を後押ししている。CPUのクロック数だけみても、数年前の数倍から10倍にも達し、1台で複数の仮想マシンを十分に動かせるスペックのハードウェアが数多く登場してきた」と指摘するのは、ヴイエムウェア社シニアチャネルシステムズエンジニアの各務茂雄氏。旧バージョンのESX Serverでは、2CPUと3.6GBのメモリまでの仮想マシンを提供していたが、最新版では4-Way Virtual SMP機能を実装し、最大で4つの仮想CPUと16GBのメモリまで拡張が可能となった。これだけのスペックが仮想マシンで実現できれば、相当なレベルの基幹系システムであっても仮想化環境で動かすことができる。

ヴイエムウェア株式会社 シニア チャネルシステムズ エンジニア 各務茂雄氏

 日本ヒューレット・パッカード(HP)の「HP BladeSystem c-Class」は、ストレージやネットワークなどシステムに関わるコンポーネントすべてを1つのエンクロージャ内部に装備可能なブレード型サーバだ。システムコンポーネントをすべて専用のエンクロージャ(筐体)内に配備することで、システム全体としてのコントロールが必要となる仮想化を促進する。VMware Distributed Resource Scheduler(DRS)機能と、HP BladeSystem c-Classを組み合わせれば、リソースプール全体でコンピュータリソースを動的に調整可能だ。事前に定義されたルールをもとに、インテリジェントなリソース割当てが自動化できるのだ。

 「障害が発生した際に、VMware HAの機能で仮想マシンを移動してフェイルオーバーが実現できる。通常HW交換時にSANのWWIDを基にしたZoningやMaskingの変更が必要になる。しかし、c-Classのバーチャルコネクトを利用すれば、新たなブレードを挿すだけでWWIDを仮想的に同じIDを割り当ててくれるので、設定変更をせずに、すぐにESXServerを復旧でき、仮想マシンをオンラインのまま自動的に、復旧したESXServerへFailbackできる。これまでは、仮想化の新しい仕組みにハードウェアがついてこられないこともあったが、HP BladeSystem c-Classとの組合わせで、ブレードを交換するだけで自動化して運用を継続できるというのは、顧客にとって極めて有効になる」と各務氏。

 また、ハードウェアだけでなく、HPが提供している統合管理ソフトウェア製品群であるHP ProLiant Essentialsも、仮想環境の管理を容易にする。これらの管理ツールは、VMwareとの親和性も極めて高いという。VMwareで実現できることに、HPが提供するハード、ソフトを加えることで、双方が補完関係になり、さらに柔軟で効率的な仮想環境を実現できる。

 

HPとワールドワイドな協力体制

 

 「HPとはワールドワイドレベルで強力なパートナーシップを築いている。例えば、HP ProLiantの開発拠点は米国のヒューストンにあるが、ヴイエムウェアでもヒューストンに技術者を常駐させ、新製品が出るタイミングでなるべく早くVMwareが対応できるような体制をとっている。このようなTime To Marketな取り組みは、顧客の要望に応えるためにも重要だ。ESX Serverは、もはやOSであり、顧客はWindowsやLinuxを選択するのと同じように仮想化環境を選ぶ。その状況で、HPのサーバは、すべてのラインナップでVMwareの認証を得ており、これは顧客の選択肢の幅を大きく拡げている」と前出の千原氏は語る。

 さらに、HPがVMware製品の取り扱いで評価されているのは、仮想インフラを導入から管理にいたるまで、トータルにサポートできる体制があることだ。顧客の要求に対し仮想化がどのくらい有効かといった導入前のアセスメントサービスに始まり、仮想インフラのハードウェア、ソフトウェアについてトータルかつワンストップで保守できる24時間365日のサポートの提供も、顧客が仮想インフラ選択の際に安心感を与える。

 「実際にVMware仮想化インフラストラクチャを顧客に提案するには、x86サーバのハードウェア知識に加えストレージやネットワーク、OSなどあらゆるエンジニアとしてのバックグラウンドが必要になる。HPにはこういったトータルなスキルをもったエンジニアが多いと感じている。とはいえ、VMwareソリューションを提案できるエンジニアは、まだまだ少ないというのがエンドユーザーからのフィードバックだ。HPと協力して双方で仮想化市場を活性化し、さらなるエンジニアの育成にも取り組んでいく」と千原氏はいう。

 HPは、ライセンスを得てヴイエムウェア社の教育メニューを展開する唯一の存在だ。今後はこの技術者育成の取り組みを、HP ProLiantの販売パートナーエンジニアにも拡大していく。また、技術資格であるVMware Certified Professionalの取得者増加にも、双方で協力してさらに注力するとのことだ。また、ヴイエムウェア社のバックエンドサポート受け、VMwareソフトウェアのデモ、ベンチマーク検証サポートセンターも昨年すでに設置している。

 仮想環境の選択は、リソースの有効活用や効率的なシステムの運用といった面から、今後さらに加速することが予測される。仮想環境がOSと同様な存在だと考えれば、単に仮想マシンの性能や機能で比較するのではなく、周辺を固める管理ツールの存在、ハードウェアとの相性、サポートの体制、扱える技術者の数など、あらゆる関連事項を検討していく必要があるだろう。

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提供:日本ヒューレット・パッカード株式会社
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制作:@IT編集部
掲載内容有効期限:2006年10月31日
 
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