Windows Server 2012 & System Center 2012 パートナーインタビュー
先鋭のサーバ&ストレージでWindows Server 2012&プライベート・クラウドの利活用を加速
2012/06/1
プライベート・クラウド構築に最適な
新型ブレードサーバ「BladeSymphony BS500」
日立製作所(以下、日立)は、長年にわたるマイクロソフトとの密接な協業体制の下、マイクロソフトの新OSのリリースに先立って早期評価を行い、ともに品質を高めながら日立のハードウェアとの親和性を高めてきた。
それは、Windows Server 2012についても同様だ。例えば、日立では2012年4月12日にミッドレンジ・ブレードサーバ「BladeSymphony BS500」を発表した。この新製品でもWindows Server 2012による検証が重ねられている。つまり、同OSの正式出荷と同期して、その新機能をユーザーが安心して活用できるよう準備が行われているわけだ。
BS500は、高さ6Uで最大8ブレードまで搭載可能なシステムであり、コンパクト性と拡張性を大きな特長とする。CPUとしてはインテル Xeon プロセッサーE5ファミリーを採用。24スロットのメモリー・スロットを装備し、最大512GBまでメモリーが増設できる。
これらの観点から、BS500は、Windows Server 2012をベースにしたプライベート・クラウド環境の実現に適したサーバと言えるだろう。
加えて、BS500は、日立独自の仮想化技術「Virtage(バタージュ)」にも対応しており、仮想環境の用途やそこに求められる可用性のレベルに応じて、VirtageとHyper-Vを使い分けることができる。
この点に関して、日立のITプラットフォーム事業本部で主任技師を務める渡邊孝行氏は次のような説明を加える。
「Virtageは、ミッション・クリティカルな大規模システムの仮想化を想定した技術で、コア単位でCPUが占有できるなど、オーバーヘッドの少ない高速処理と高信頼性を実現しています。一方のHyper-Vは柔軟性に優れています。新しいHyper-V 3.0は大幅に機能強化されており、その登場で仮想化の裾野がさらに拡大すると期待しています」
写真右から、日立製作所の柿間滋氏、渡邊孝行氏、鈴木友彦氏 |
日立ではまた、Windows Server 2012の登場に合わせて検証の結果をホワイトペーパーとして公開することも予定している。
「Windows Server 2008 R2についても数多くのホワイトペーパーを公開してきましたが、Windows Server 2012に関しても現在、検証・評価準備をしており、同OSのリリースにあわせて公開を予定しています。是非、これらの文書をWindows Server 2012の評価/活用のノウハウとして役立てていただきたいと思います」と、日立のITプラットフォーム事業本部で技師を務める柿間 滋氏は話す。
高機能ストレージの活用でシステム全体性能の底上げを
Windows Server 2012の機能をフルに引き出すうえでは、シンプロビジョニングなどに対応した高性能/高機能ストレージの活用も大きなポイントとなる。
そのため日立では、「Hitachi Adaptable Modular Storage 2000」や「Hitachi Virtual Storage Platform」といった実績のあるストレージ製品はもとより、2012年4月25日にリリースされた新鋭のミッドレンジ・ストレージ「Hitachi Unified Storage 100」についてもWindows Server 2012による検証が進められている。これにより、ストレージ管理の簡素化や容量の効率化、負荷分散といったソリューションが、Windows Server 2012環境下でも最適な形で提供されるという。
今日、システムで管理すべきデータ量が増大の一途をたどっているが、日立では、データのバックアップやマイグレーションなどの処理をストレージ側に持たせ、システム全体の最適な負荷分散と性能向上を実現するという方針をとっている。加えて、日立のストレージは、ストレージ・リソースの仮想化や仮想リソースの階層制御にも優れ、Windows Server 2012との機能面での親和性もすこぶる高い。
「そうした日立のストレージとサーバ、そしてWindows Server 2012の機能を組み合わせれば、実業務やバックグラウンドの処理をそれぞれ最適なリソースで実行し、システム全体の性能向上、負荷分散を実現する洗練されたプライベート・クラウド環境を構築できます」と、ITプラットフォーム事業本部で技師の鈴木友彦氏は説明する。
プライベート・クラウドのプラットフォームとして、その完成度をますます高めるWindows Server──日立では、同OSによるIT基盤の変革を、基幹システム領域での長年の経験と豊富な実績、さらには技術力と信頼に根ざしたサーバとストレージ製品、JP1などのミドルウェア製品で強力に後押ししていく構えだ。また、ソリューション、総合ベンダーならではのワンストップ対応サポートサービスにより、同OSを安心してユーザーが採用できる環境を提供していく。
シトリックスの仮想デスクトップ・ソリューションは、System Centerとの連携でシンプルな運用管理環境を実現する |
関連リンク
- 日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部
- BladeSymphony
- Virtage(バタージュ)
- Hitachi Adaptable Modular Storage 2000
- Hitachi Virtual Storage Platform
- Hitachi Unified Storage
提供:株式会社日立製作所
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部
取材/文 野本幹彦
掲載内容有効期限:2012年6月30日