@IT|@IT自分戦略研究所|QA@IT|イベントカレンダー+ログ | ||
Loading
|
@IT > ユニバーサルなリッチクライアント環境をAdobe PDF+Adobe Readerが実現 |
企画:アットマーク・アイティ
営業企画局 制作:アットマーク・アイティ 編集局 掲載内容有効期限:2004年2月5日 |
|
|
インターネットユーザーでAdobe PDF(Portable Document Format)を「知らない」という人は、おそらくいないだろう。それほど普及しているPDFだが、そのイメージは閲覧・印刷ツールといったところだ。しかしPDFは、人とシステム双方に必要な機能を兼ね備えたインテリジェントな電子ドキュメントフォーマットに進化し、「PDF=IT基盤(プラットフォーム)」ととらえることができるようになってきている。そこで、アドビシステムズ株式会社の小島英揮氏に、IT基盤としてのAdobe PDFとAdobe Readerで実現できるリッチクライアント環境についてお話を伺った。
●「Adobe PDF+Adobe Reader」はユビキタスなプラットフォーム 今日、企業システムに対する要求は増える一方で、「企業内だけでなく企業外にも展開可能にしたい」「定型・非定型双方のプロセスに対応させたい」「複数のシステム、組織、人を横断できるプロセスがほしい」といったことが求められています。こうしたニーズに応えていくには、あらゆるパターンに展開可能なユビキタス(どこからでもアクセス可能)なプラットフォームが必要です。しかし、クライアント/サーバ(C/S)システムは企業内部の閉じたネットワークを前提にしたシステムで不特定多数へのサービスには不向きですし、Webシステムはドキュメントプロセスとの親和性が低いなどの問題点があります。 これに対して、「Adobe PDF+Adobe Reader」という組合せがこれを可能にしてくれます(図1)。
●PDFとXDPが複数の「人」と「プロセス」をつなぐ
2つ目は“情報コンテナ”として使えることです。PDF上に直接マルチメディアデータ(コンテンツ)を取り込むことが可能で、さまざまなファイルフォーマットを埋め込むことができます。コメントの追加機能を使えば1対Nのレビュープロセスのアドホックなワークフローを構築することができます。また、PDFにXMLファイルを埋め込めば、人間にとって見やすくコンピュータにとってはそのまま情報処理が可能なファイルとなります。つまり、人間とシステムの両方にまたがったプロセスを考えることができるのです。 3つ目はアウトプット/アーカイブフォー マットとしての役割で、「紙」イメージどおりの印刷出力が可能なだけでなく、アーカイブ用としてもPDF/Aという形で国際規格の草案が提出されるなど、長期保存の電子フォーマットとして位置付けられています。さらに、電子証明やセキュリティ、時刻認証などの機能も持ち、電子ドキュメントの「原本化」を実現するとともに、ユビキタスでの情報交換において安心して使える環境を構築できます。 さらに、間もなくリリースされる次期Adobe Form DesignerなどでサポートされるXDP(XML Data Package)により、Webサービスとの親和性などが高まります。XDPファイルはXMLフォームやテンプレートデータとともにPDFを内部にパッケージしたXMLファイルです。XMLファイルですから、XMLインターフェイスを持つ企業アプリケーションとの統合がスムーズに行えます。XDPでは、ユーザー定義/業界標準のXMLスキーマを取り込むことができ、これに対応した次期Adobe Form Designerは、そのスキーマをフォームに反映させるといったことができます。、 ●ユビキタス環境に必要な「ユニバーサル・クライアント」とは PDFは、「人に優しいインターフェイス」を実現できるフォーマットとして広く使われていますが、さらにこれを有効活用してもらうために、われわれはシステムとインテグレートさせるためのツール群やサーバ群を提供しています。これを総称して「Adobe Intelligent Document Platform」と呼んでいます(図2)。
従来のプロセスインテグレーションは、いかにバックエンドを統合するかということがテーマでした。しかしこれからの課題は、統一されたバックエンド・プロセス(社内システム)の外側にいる人たち(外部プロセス)をどうインテグレーションするか、アドホックに取り込んでいけるかという点です。こうした部分に対してソリューションを提供するのが、Adobe Intelligent Document Platformです。 このプラットフォームは「ユニバーサルクライアント」「インテリジェントドキュメント」「ドキュメントサービス」の3つの要素から構成されています。ここで「ユニバーサルクライアント」とはユビキタスな利用が可能なリッチクライアントのことです。具体的にはAdobe ReaderとWebブラウザのことですが、例えば“権限付与”されたPDFを使えば、Readerだけでフォームに直接記入、保存、ファイル添付、電子署名などができるため、外部の利用者であっても情報を電子的に返信したり、ほかの人と情報共有することが可能になります。つまり、外部プロセスを社内のシステムに、“電子的に”つなげることができるわけです。 このほか、基幹システムのデータをパーソナライズして文書生成するツールやワークフロー管理のツールなどがあります。アドビシステムズは、「人が介在するプロセス」のソリューションプラットフォーム・ベンダでありたいと考えています。
|
|