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 @IT > @IT リッチクライアントソリューション カンファレンス Spring 2004 セミナーレポート
 
@IT[FYI] 企画:アットマーク・アイティ 営業企画局
制作:アットマーク・アイティ 編集局
掲載内容有効期限:2004年2月26日

 

 現在、多くの業務アプリケーションがWebベースのアーキテクチャを採用している。しかし、静的でインタラクティブ性に欠けるHTMLや画面遷移の多いWebアーキテクチャは、ユーザビリティやユーザー生産性の面で限界も指摘されいる。

 こうしたWebブラウザの問題を補完する新しいソリューション“リッチクライアント”をテーマにしたイベント「リッチクライアントソリューション カンファレンス Spring 2004」が、2004年1月27日に開催された。

 カンファレンスは、オープニングセッションとしてパネル・ディスカッションに始まり、9つのセッションが行われた。ここではオープニングセッションの簡単なレポートと、各セッションで使われたプレゼンテーションピッチをお届けする。

オープニングセッション
【パネル・ディスカッション】
なぜ今、リッチクライアントなのか
激論!ユーザー、ベンダ、 SIerが語る“リッチクライアントの真実”

パネリスト

ヤマト運輸株式会社 オペレーション部 情報システム課長 小佐野豪績氏

アクシスソフト株式会社 リッチクライアントエバンジェリスト 山形浩一氏
アドビ システムズ株式会社 インテリジェント ドキュメント部 フィールド プロダクト マネージャー 小島英揮氏
マクロメディア株式会社 サーバーテクノロジー マネージャー 須賀正明氏
メディア情報開発株式会社 代表取締役社長 山田隆信氏
株式会社アットマーク・アイティ 代表取締役 藤村厚夫(モデレータ)

 ディスカッションに先立ち、モデレータの藤村から@ITの読者調査のレポートが行われた。これによると、クライアントソフトとして利用する場合のWebブラウザが持つ課題として、「ブラウザの種類やバージョンによって、動作や表示が異なる場合がある」が最も多かった。同じく約5割が、「HTMLの表現力が乏しく、ユーザーインターフェイスの貧弱さ」を挙げている。

 また開発者の視点からはすでに1割がリッチクライアントによる開発に着手しており、予定/検討している開発者も6割近くにのぼっている。すでに多くの開発者がWebブラウザに続くソリューションとしてリッチクライアントに興味と関心を持っているという状況だ。

 ディスカッションではまず、Webブラウザの限界について語られた。ヤマト運輸の小佐野豪績氏は、VBによる業務アプリケーションをWebブラウザベースに切り替えた途端に「使いづらくてよく分からないという非難がユーザーから山のようにきた」という。メディア情報開発の山田隆信氏も「業務システムでは、左手で伝票入力して右手で伝票をめくるような場面が数多くある。こうしたことに対応できなければならない」と、Webブラウザによるアプリケーションの限界を指摘した。

 この状況に対して、ヤマト運輸ではアプリケーション配布をWebブラウザと同様にサーバから動的に行えるリッチクライント・ソリューションを導入、「ユーザーからの評判もよくなり、さまざまなユーザーの要求にもこたえやすくなった」(小佐野氏)という。

 アドビシステムズの小島英揮氏は、使いやすさを追求するリッチクライアントはUI以外での利便性として、ワークフローの柔軟性が求められるのでないかとし、PDFの利点をアピールした。マクロメディアの須賀正明氏は、Flashでの業務システム開発に関して、「JavaScriptに準拠したスクリプト言語などが備わっており、最新バージョンではVBのようなビジュアル開発機能も用意した」と紹介。アクシスソフトの山形浩一氏は同社のBiz/Browserに関して「Webブラウザでミッションクリティカルな企業アプリケーションを実現する」と紹介した。

オリジナル記事
Insider.NETフォーラム読者調査(8) 開発者が注目する「リッチ・クライアント」技術とは?(Insider.NETフォーラム 2003/10/1)
Webブラウザの限界を乗り越える手段、リッチクライアント(@IT News 2004/1/28)

トラックA
A-1
企業情報システムにおけるクライアントの選択 Part1
〜「問題提起」現状の問題点と今後の方向性〜

講師:マイクロソフト株式会社
デベロッパーマーケティング本部 .NETマーケティング部
デベロッパーエバンジェリスト 近藤 和彦氏
企業内の情報システムにおいて、クライアントテクノロジの選択がさまざまな業務における生産性に影響を与えています。ユーザーが必ず手に触れ、入り口となるのがユーザーインターフェイスである限り、この影響から逃れられません。現状の企業情報システムにおける問題点を指摘し、その解決法を検討します。
A-2
Adobe Reader + Adobe PDFで実現するIT革新
〜IT構築の視点を変えるAdobe Intelligent Document Platform〜

講師:アドビ システムズ株式会社
インテリジェント ドキュメント部 フィールド プロダクト マネージャー
小島 英揮氏
オンライン/オフライン、定型/非定型の業務を網羅し、ファイアウォールを 超えたプロセス連携を実現する真のリッチクライント環境:Adobe ReaderとAdobe PDF。本セッションでは、5億本のダウンロード実績を持つAdobe Readerを企業システムに統合し、PDFによる電子フォームの開発環境、配備から電子ドキュメントベースのプロセス電子化まで、その適用製品とソリューションを事例とデモで具体的に説明します。
A-3
企業業務システムにおけるシステム構築の現実解
講師:アクシスソフト株式会社
マーケティンググループ ジェネラルマネージャ
リッチクライアント エバンジェリスト  山形 浩一氏
業務システムのためのリッチクライアントBiz/Browser&Biz/Designer。従来では実現できなかった業務に必要な操作性、パフォーマンス、信頼性を持つ同ツールと、それを使ったWebシステ ム構築の考え方を語ります。
A-4
オンデマンドPDF生成技術を活用した
リッチインターネットアプリケーション構築法

講師:ブレインセラーズ・ドットコム株式会社
チーフマーケティングオフィサー 柳下 剛利氏
現在のインターネットアプリケーションからの帳票印刷にお困りの点はありませんか?本セッションでは、デファクトスタンダードのPDFやXMLを駆使して、この帳票出力の課題を解決した実例をデモを交えながら具体的に紹介します。
A-5
<FAQセッション>
リッチクライアント開発の悩みにズバリ解答!


回答者
アクシスソフト株式会社 リッチクライアントエバンジェリスト 山形浩一氏
アドビ システムズ株式会社 インテリジェント ドキュメント部 フィールド プロダクト マネージャー 小島英揮氏

ブレインセラーズ・ドットコム株式会社 チーフマーケティングオフィサー 柳下剛利氏

マイクロソフト株式会社 デベロッパーマーケティング本部 .NETマーケティング部 デベロッパーエバンジェリスト 近藤和彦氏
マクロメディア株式会社 サーバーテクノロジー マネージャー 須賀正明氏
株式会社アットマーク・アイティ 編集局長 新野淳一(モデレータ)
 
リッチクライアントを用いたアプリケーション開発について、実際に.NETやJava、Flashを用いて業務アプリケーションを開発した技術者が、会場および事前質問にズバリ解答する交流セッションです。

 
FAQでは、クライアント/サーバとの差や今後の普及のほか、「Javaや.NETで作ったWebアプリケーションの移行作業」「エンジニアの教育期間」「開発期間と費用」「ユーザビリティの向上に必要なものとは?」などの質問があり、熱心な質疑応答が行われた。


トラックB
B-1
実践! よく分かるFlash&ColdFusionによる開発
講師:マクロメディア株式会社
サーバーテクノロジー マネージャー
須賀 正明氏
大きな流れになりつつあるFlashを用いたリッチアプリケーションの構築手法として、ColdFusion MXとFlashとの密な連携と開発の実際を、そのアドバンテージとともに不慣れな開発者に実践的に解説します。
B-2
Flashによる基幹業務システム構築事例の実際
講師:株式会社アイ・ティ・フロンティア
システム営業統括本部 xWeb事業本部
営業部 サブマネージャー 羽生 昌弘氏
大きな流れになりつつあるFlashを用いたリッチアプリケーションの構築手法として、ColdFusion MXとFlashとの密な連携と開発の実際を、そのアドバンテージとともに不慣れな開発者に実践的に解説します。バックエンドにある基幹系システムと情報系システムとの統合のメリット、ColdFusionMXを用いたアプリケーションの構築手法を詳細に解説します。また、ColdFusion+Flashによる基幹業務システムでの構築例をUIの決め方、実施の開発工程やコード例なども交えて具体的に紹介します。
B-3
〜帳票リッチクライアント〜
リッチクライアントを「帳票」の視点から考えた現実解!

講師:翼システム株式会社
情報企画事業部 マーケティング部 マネージャー 谷口 功氏
日本企業の業務運用に密接な「帳票」から、Webシステムにおけるリッチクライアントとは何かについて、入力業務から基幹システムへの連携そしてあらゆる帳票出力まで一気通貫リアルソリューションの実装モデルを紹介します。
B-4
企業情報システムにおけるクライアントの選択 Part2
〜「生産性」を最大限引き出すために〜

講師:マイクロソフト株式会社
デベロッパーマーケティング本部 .NETマーケティング部
デベロッパーエバンジェリスト 近藤 和彦氏
システムに関わるさまざまな立場の「生産性」を考慮し、適切なクライアントを作成するための方法を検討します。.NETによってもたらされるメリットを最大限に活用し、いかに魅力的なWindows アプリケーション、Office アプリケーションを作成するか、その実現方法を具体的なテクノロジを交えて解説します。

 

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