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Ajaxで企業の基幹システムは「2.0」化できるのか?
そのためには何が必要なのか?


 − 「エンタープライズ2.0 実践セミナー〜Ajaxが企業の
基幹システムをどう変えていくのか〜」セミナーレポート

2007年10月19日、住友電工情報システム主催のセミナー「エンタープライズ2.0 実践セミナー〜Ajaxが企業の基幹システムをどう変えていくのか〜」が東京・赤坂で開催された。本稿では、基調講演を始めとして、Ajaxの技術セッション、エンタープライズ2.0で何ができるのかの事例セッション、豊富な部品を持つフレームワーク製品「楽々FrameworkII」を使った実践プログラミングのデモセッションの模様をレポートする。
  Ajaxはなぜ流行したのか?
どのように使うべきなのか?

 最初に行われた基調講演「Ajaxの過去・現在・未来」では、ピーデー 代表取締役 川俣 晶氏が、Ajaxが流行した理由、企業の基幹システムに適用させるための問題点、その問題点を突破するために必要なことを時系列に置き換えて分かりやすく解説した。

ピーデー 代表取締役 川俣 晶氏
ピーデー 代表取締役 川俣 晶氏

 川俣氏はAjaxが流行した理由について次のように分析する。「Ajaxはユーザーがすでに持っているWebブラウザにサービスのURLを入力するだけで動作するので、本物の技術かインチキかすぐに分かります。能書きや物語ではなく実際に使った便利さが人々を魅了したのです。Ajaxは“使い勝手のものすごい改革”だったといえます」

 Ajaxの特徴はそれだけではない、マッシュアップによる複数サービスの相乗効果、プログラム・バージョンアップ時の限りなく安い配布コスト、多様なニーズに応えることができるさまざまなフレームワークやツールがある。

 それほど便利なものなのに、なぜAjaxは企業の基幹システムになかなか適用されないのか。問題点として、フレームワークやツールは乱立しているが決定的なものがないため、どれを選ぶべきか迷うコストが掛かることが挙げられた。さらに、効率の良い開発環境がなかなかなく、Webブラウザの種類ごとに異なるデバッグ環境が必要なうえ、その非互換性はフレームワークだけでは“完全”に解決できないため、コストがかさむことも大きいという。

 コンシューマ向けサービスでは、1サービスを多くのユーザーが利用するため、コストが高くてもAjax化する価値があるが、企業の基幹システムでは、少数の利用者に対して多様なサービス(社内の部署ごとで変わるようなサービス)が必要とされるため、Ajaxにかかるコストを無視できないのだ。

 それでは、今後も適用できないのだろうか。それについて、川俣氏は最後にこう締めくくった。「乱立するフレームワークやツールの中には、個々の技術や分野に特化したものが出現して整備されてきています。それらを使うことによって、“特定分野”のサービスを素早く安価に開発できるようになる準備が完了してきているのです。最近、さまざまな企業が発表するAjaxを利用したエンタープライズ2.0製品は、多様な“特定分野”の1つである“エンタープライズ”に特化したものといえるでしょう。そうしたAjaxを利用した製品の例については、この後のセッションにお任せします」

  利用者から見たAjax
開発者から見たAjax

 技術セッション「Ajaxで拡がる企業の基幹システム」では、住友電工情報システム ビジネスソリューション開発部 池田 和壽氏がAjaxについて利用者の視点と開発者の視点から分析した。

住友電工情報システム ビジネスソリューション開発部 池田 和壽氏
住友電工情報システム ビジネスソリューション開発部 池田 和壽氏

 Ajaxは利用者からすると、メリットばかりの技術といえる。Webブラウザ上での直感的な操作はもちろん、ページの部分書き換えによる待ち時間の減少などユーザビリティが劇的に向上する。また、Webブラウザのみで動き、クライアントソフトやWebブラウザ・プラグインの導入が不要であるため、インストール作業の負荷を軽減できる。

 しかし、開発者としては次の点が問題である、と池田氏は具体的に説明した。「Ajax以前のWebブラウザベースの基幹システムは“ページドリブン”による設計のため画面遷移を規定できるので、設計がしやすかったのですが、Ajaxを適用すると“イベントドリブン”による設計へとアーキテクチャが変化します。つまり、利用者のWebブラウザでの操作が基点となるため、設計が難しくなるのです」

 さらに、問題点はまだある。Ajax以前のWebシステムは、エラー発生時には画面のスナップショットを撮ってサーバとのやりとりを画面で確認できたが、Ajaxでは撮れないため、ログファイルなどからしかエラー調査ができない。しかもAjaxでは、サーバ側でのデータベースの処理ができずJavaなどでの実装が必要のため、クライアントとサーバを含めた統合的なフレームワークが必須となるのだ。

  住友電工情報システムにおける
“エンタープライズ2.0”とは?

 では、住友電工情報システムとしてはそれらの問題にどのような解決策を提案するのか。住友電工情報システム ビジネスソリューション開発部 山下 哲郎氏は「ここまでできる、エンタープライズ2.0」と題して、同社におけるエンタープライズ2.0の定義とそれを実現するための製品について紹介する事例セッションを行った。

住友電工情報システム ビジネスソリューション開発部 山下 哲郎氏
住友電工情報システム ビジネスソリューション開発部 山下 哲郎氏

 「当社において、エンタープライズ2.0とは“Search”と“GUI”と位置付けています。現在のエンタープライズ2.0の状況では、Wiki/ブログ/SNSなどのWeb2.0のツールを情報共有/ナレッジマネジメントツールとして利用する事例の方が多いようですが、検索機能はそれらと違い基幹システムにも組み込んで利用しやすいです。また、当社のシステムを使うユーザーからの要望によると、検索機能の方がより企業内システムに重要だと考えます。そして、検索機能の強化(インクリメンタル・サーチなど)や検索結果表示機能の強化(ヘッダを残してのノンストップ・スクロールなど)にはリッチな画面の存在が欠かせません」(山下氏)

「RakDesigner」で開発できる「ダイナミック・プレゼンテーション」の画面の例
「RakDesigner」で開発できる「ダイナミック・プレゼンテーション」の画面の例(住友電工情報システムのセミナー資料より引用)(画像をクリックすると拡大します)

 Ajaxの諸問題については、同社のJavaフレームワーク製品「楽々FrameworkII」の部品化技術の1つ「ダイナミック・プレゼンテーション」機能で解決できるという。Webブラウザの違いが吸収でき、GUIベースの開発環境「RakDesigner」を使うことによって、ドラッグ&ドロップのマウス操作でリッチな画面が実現できるからだ。サーバ側での処理もJavaの部品に任せることがてき、GUIベースなので習得に掛かるコストも軽減できるということだ。

 また、「楽々FrameworkII」の部品化技術はリッチな画面だけではなく、ユーザー認証、不正アクセス制御、クロスサイトスクリプティング対応などのセキュリティ対応も備える。さらに、入力チェック/補完、データベース/トランザクション制御、データファイルのダウン/アップロード、バッチ処理、帳票印刷など基幹システムに必要な多岐の機能も備える。

 さまざまな部品の1つである「ハイパー全文検索」機能は同社のエンタープライズ・サーチ製品「QuickSolution」のコア機能を使っている。「QuickSolution」についての詳細は、「QuickSolutionが実現するコンテンツメタデータ管理ソリューション」を参照してほしい。

  Ajax部品をドラッグ&ドロップで“楽々”組み込む

 続いてのセッションでは「Ajax部品を使って3分プログラミング」と題して、「楽々FrameworkII」でいかに簡単にAjaxを基幹システムに適用できるかが紹介された。基幹システム向けの簡単なプログラムを「RakDesigner」で作成するデモが行われ、来場者の注目を集めていた。

オペレータをした住友電工情報システム ビジネスソリューション開発部 山田 歩美氏と山下 哲郎氏によるデモの様子
オペレータを務めた住友電工情報システム ビジネスソリューション開発部
山田 歩美氏と山下 哲郎氏によるデモの様子

 まず、データベースのER図を基に、テーブル情報およびテーブル間の関連を自動的に解析して、画面のプロトタイプを自動生成する。続いて、レイアウトを整えてプロパティにパラメータを与える。さらに、テキストボックスの項目をラジオボタンやチェックボックスに変えられるものは変え、エラーチェックを付け、Ajax的にする。最後に、項目オブジェクト間のエラーチェックなどロジック部分を付け加えて完成。

 これらの一連の流れの中で機能を加えるのに、すべて「楽々FrameworkII」の部品化技術を使うため、ドラッグ&ドロップでまさに“楽々”実現していた。

 最後に行われたセミナー全体を通じての質疑応答では、Ajaxそのものに対しての質問や「楽々FrameworkII」に対しての質問が参加者から飛び交い、その関心の高さが伺えた。Ajaxの基幹システムへの適用は問題点がまだ多く存在するが、それを克服しエンタープライズ2.0を実現しようという“意欲”を持つ企業が多くなってきたといえるのではないだろうか。


提供:住友電工情報システム株式会社
企画:アイティメディア 営業局
制作:@IT編集部
掲載内容有効期限:2007年12月7日
 
関連リンク
住友電工情報システム
楽々FrameworkII
楽々FrameworkII 製品説明
楽々FrameworkII 事例集
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QuickSolution 機能詳細
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