XPath

XML Path Language

 XPathは、XML文書の特定の部分を指し示す構文を規定する。XPathを利用すれば、XML文書中にアンカーなどが埋め込まれていなくとも、文書中の任意の位置を指し示すことができる。

 XPointerとXSLTは、両者の間で類似の機能を使用するため、共通機能部分を取り出して標準仕様としてまとめたものがXPathである。XPointerまたはXSLTを学ぶ者は、XPathも同時に学ばねばならない。逆に、XPointerとXSLTの両方を学ぶ者は、XPathを学ぶことで共通部分の修得を1回で行うことができる。

 XPath 1.0は1999年11月にW3Cの勧告となっている。

 下記のXML文書を例にXPathを表記してみよう。XPathでは、ルートノードを“/”で表す。要素aはルートノードの下にあるため、“/a”となる。また、要素bや要素dを表す際には、“/a/b”や“/a/b/d”となる。

<a>
  <b>
    <d></d>
    Hello
  </b>
</a>

 また、“//p[id="foo"]”は、あるXML文書中に存在するすべてのp要素の中で、その要素のid属性が“foo”であるものを選択するXPathの表記例である。

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