BPEL(びーぴーいーえる)情報システム用語事典

Business Process Execution Language for Web Services / ビーペル / BPEL4WS

» 2004年07月29日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 XMLベースのワークフロー記述言語。複数のWebサービスを連携させることで、複雑なプロセスフローを定義することができる。

 ビジネスプロセスを記述・設計するための言語としての側面と、ビジネスプロセス・エンジン(オーケストレーション・エンジン)などと呼ばれる実行環境で、Webサービスによるプロセスを実行するスクリプト言語としての側面がある。

 BPELは、WSDLで記述されたWebサービス・インターフェイスをベースとして、Webサービスの呼び出し、データの操作、障害通知、例外処理、プロセスの終了などのアクティビティを結び合わせて、複雑なプロセスを定義する。また、処理フロー記述のほかに、BtoB(企業間の取引)フローのように、異なる企業間でのWebサービス連携の記述にも適用可能となっている。

BPELは、それまであったWSFL(IBM)とXLANG(マイクロソフト)というベンダ仕様を融合し、2002年8月にIBM、マイクロソフト、BEAシステムズによって発表され、その後2003年5月にIBM、マイクロソフト、BEA、SAP、シーベルによってBPEL 1.1が公開された。これを叩き台に標準化団体のOASISで標準化の作業が進められている。現状でも、BPEL仕様に準拠していれば、どのベンダ製品でも実行可能な形になっている。

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