サイクルタイム(さいくるたいむ)情報マネジメント用語辞典

cycle time

» 2004年08月03日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 繰り返し行われるプロセス(仕事、タスク、ジョブなど)で、その1回に要する時間のこと。プロセスの頻度や周期の単位となるものである。

 例えば、製造工場において生産計画を2週間ごとに見直しているのであれば、この2週間が“生産サイクルタイム”である。製造管理システムの計画系ツールやMRPERPは、素早い生産計画の策定を実現することにより、生産サイクルタイムを短縮することが目的の1つとなる。

 また、自動車のモデルチェンジのように一定間隔で新商品開発を行っている場合は、これを“開発サイクルタイム”という。PLMPDMCADCAEコンカレント・エンジニアリングなどは開発サイクルタイム短縮のためのソリューションとなる。

 トヨタ生産方式では「出力間隔」のことをサイクルタイムといい、1つの工程の生産リードタイムを生産能力を割った数値――すなわち1つのモノを作るのに掛かった時間のことで、生産リードタイム短縮のモノサシとして利用される。

 バランスト・スコアカードシックスシグマでも、待ち時間などを含めて仕事に掛かった実質時間を意味し、プロセス改善の指標として用いられる。

 コンピュータ用語としては、「装置が要求を出してから、次の要求が受け入れ可能になるまでの時間」の意味で多く使われ、CPUサイクルタイム、メモリサイクルタイム、マシンサイクルタイムなどがある。

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