日次決算(にちじけっさん)情報マネジメント用語辞典

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» 2003年02月28日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 管理会計の要請として会計決算(企業業績の測定・評価)を1日単位で行うこと。早期に経営上の問題点を発見し、リアルタイムに改善を行うために行われる。

 商法や証券取引法などの法令や規則に基づいて行われる決算は、1年や半期、四半期に一度のペースで行われるが、企業自身が自社の経営状態を把握するために行われる管理会計では経営課題の早期発見を考えれば、集計サイクルは短い方が望ましい。その最短サイクルが1日単位である。

 日次決算で日々得られる経営データは、計画的な成長を達成するために経営者や管理者に直ちにフィードバックされ、この分析から「問題あり」と判断された課題に対しては迅速な対応を取ることになる。

 企業を取り巻く環境が日々大きく変化するときは、日次決算などによるスピード経営(即断、即決、即行)なくして経営の安定と成長はあり得ない。日次決算スピード経営を実行するためには生産や販売、在庫、購買、物流、会計、人事/給与など企業内のあらゆる経営情報が統合的に一元的に管理され、リアルタイムで経営トップが経営データを見ることのできる体制が確立されていなければならない。そのため、今日の大企業での日次決算は、ERPなどの高度な情報システムの存在が前提条件となる。

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