デバッグ(でばっぐ)情報マネジメント用語辞典

debug / バグ採り

» 2011年11月07日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 コンピュータソフトウェアやハードウェアの開発工程において、欠陥(バグ)の原因を特定してそれを修正すること。

 ソフトウェアのバグは、プログラムコードの中にエラーがあるために発生する。デバッグを行うためには、まずコード中のエラー個所を特定しなければならない。これを支援するソフトウェアツールをデバッガという。コンパイルエラーが発生している場合は、コンパイラのエラーメッセージが参考になる。エラーを修正したら欠陥が除去されたかどうかを確認する。

 1950年代ぐらいまではテストと区別されていなかったとされ、今日でもしばしば混同されるかもしれない。テストはコード中の欠陥を発見する過程であり、デバッグは欠陥の除去をいう。

 一般にエラー修正は、別の欠陥を混入させる確率が高いといわれる。デバッグ(狭義の開発プロセスの最終作業)を終えたプログラムは、次のテストプロセス回帰テストを行うことが推奨される。

参考文献

▼『ソフトウェア・テストの技法〈第2版〉』 グレンフォード・J・マイヤーズ、トム・バジェット、テッド・M・トーマス、コーリー・サンドラー=著/長尾真=監訳/松尾正信=訳/近代科学社/2006年7月(『The Art of Software Testing: 2nd ed』の邦訳)

▼『デバッグルール――9つの原則、54のヒント』 エイガンズ・J・デビッド=著/クイープ=訳/日経BPソフトプレス/2004年9月(『Debugging』の邦訳)

▼『実践デバッグ技法――GDB、DDD、Eclipseによるデバッギング』 ノーマン・マトロフ、ピーター・サルツマン=著/相川愛三=訳/オライリー・ジャパン/2009年6月(『The Art of Debugging with GDB,DDD, and Eclipse』の邦訳)


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