企業情報ポータル(きぎょうじょうほうぽーたる)情報マネジメント用語辞典

企業ポータル / enterprise information portal / EIP

» 2003年02月28日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 企業内にある別々のシステムの情報を統合して、ユーザーのPC画面上に一元的に表示したり、検索できるようにしたシステム。企業ポータルともいう。

 Yahoo!などの検索サイトは、あらゆるサイトへのポータル(窓口)として人気を博している。それと同じように、企業情報ポータルは、アクセスしてきたユーザーを必要な情報システムへ導くために用意されている。

 複数のさまざな情報システムが稼働している企業において、企業内のエンドユーザーはそれぞれのシステムをいちいち呼び出したり、ログインして使用している。そうしたわずらわしさを軽減し、従業員に自身の職務に集中でできる情報環境を提供する基盤として、EIPは期待されている。

 特に従来型グループウェアの限界を感じる企業が、Webブラウザから社内のあらゆるリソースへアクセスできるよう、従業員向けに提供(B to E)しているケースが2001年後半から目立ってきた。これは、部門ごとでバラバラに導入されてきたシステムを、全社で統合したり、1から統一したアーキテクチャで全社システムを設計し直したりするのは現実的ではないことから、現存するシステムを最大限に活用するための情報窓口としてEIPを導入する傾向にあるといえる。EIPを構築し、社内システムを横断的に統合することは、生産性の向上、経営および現場レベルで必要な意思決定を迅速化することなどにつながる。

 また、社員個々人の役職や仕事内容に応じて、画面の表示内容やアクセスできるリソースを制限するパーソナライズにより、適切な情報を適切なタイミングで適切な人に提供するといった機能を実現する製品もある。また、社内システムの情報だけではなく、株価情報など外部のコンテンツを取り込んで、同一画面に表示するものもある。

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