ミッションクリティカル(みっしょんくりてぃかる)情報システム用語事典

mission critical

» 2009年12月01日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 「ミッションの実施・維持・完遂」を最重要視することを表す形容詞。“ミッション”は軍事・航空宇宙の分野から来ているが、今日では企業が行う業務プロセス、あるいはそれを支える機材やシステムの機能を指すことが多い。

 コンピュータシステムを形容する場合は、そのシステムが業務の遂行やサービスの維持、あるいは企業組織の存続、人命の保護に不可欠な存在であり、機能の停止や処理の誤りが許されないことを示す。一般に、24時間365日稼動し続けるように作られたシステムを「ミッションクリティカル・システム」という。

 ミッションクリティカル・システムを構築するにはシステム全体ないしシステムを構成する要素に冗長性を持たせるなどして信頼性耐障害性可用性を高め、障害復旧のためのサポート体制などを構築しておくことが求められる。

 コア/コンテキスト分析では企業の存続や生死に重大な影響を及ぼすというリスクを持つ企業活動を指す。問題や欠陥があったとき、その企業のブランド価値や株価、売り上げなどが下がってしまうような事業や業務のことである。

参考文献

▼『ミッション・クリティカル――ERPからエンタープライズ・システムへ』 トーマス・H・ダベンポート=著/アクセンチュア=訳/ダイヤモンド社/2000年12月(『Mission Critical: Realizing the Promise of Enterprise Systems』の邦訳)

▼『ライフサイクルイノベーション――成熟市場+コモディティ化に効く14のイノベーション』 ジェフリー・ムーア=著/栗原潔=訳/翔泳社/2006年5月(『Dealing with Darwin: How Great Companies Innovate at Every Phase of Their Evolution』の邦訳)


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