VRM(ぶいあーるえむ)情報システム用語事典

value reference model / 価値参照モデル

» 2007年07月31日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 企業におけるバリューチェーンに関する全体像・戦略・ベストプラクティスなどを、関係者が共通に理解できるよう、制定されたリファレンスモデル。米国に本部を置く非営利団体のバリューチェーングループ(VCG:Value Chain Group, Inc.)が開発した。

 戦略レベル/戦術レベル/オペレーションレベルなどの階層を持ち、構造的にはSCORに似たモデルだが、対象範囲はSCORよりも広く、ビジネス領域全般(市場・研究・開発・調達・製造・配送・ブランド・販売・サポート)および企業間コラボレーションをカバーする。また、モノの流れよりも情報や価値の流れに焦点が当てられている。

 最初のバージョンは、共通用語と標準メトリクス(評価指標)を持ち、プロダクトライフサイクル・供給ネットワーク・顧客関係の領域を横断する相互依存のプロセスフローを統合するツールとして、2004年初めに策定された。2006年末にはオペレーショナルレベルのプロセスを含めて、付加的なプロセスフローの相互依存を定義するversion 2.0が公表された。

 このころまではVCORという名称だったが、サプライチェーン・カウンシル(SCC)のSCOR、DCORCCORとの混同を避けるため、2007年4月にVRMへと改称された。

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