IPv4

アイピーブイフォー / アイピーブイヨン / Internet Protocol Version 4

 今日のインターネットで最も一般的に利用されているプロトコル。通常、IPといえばIPv4を指すが、IPv6と区別するためにバージョン番号を明記する場合がある。

 現在のネットワーク技術は、データを数十バイトから数千バイト程度の小さなパケットに分割して転送する「パケット交換方式」に基づいているが、そのパケット交換のルールを定めたプロトコル。OSI参照モデルでは、ネットワーク層に相当する。

 IPアドレスを0と1の2進数で表現したものは人間には分かりにくいため、IPv4ではこれを8ビットごとに区切ったものを10進数で表記する。「ホスト部がすべて0のアドレスはネットワーク部のアドレスを示す」や「ホスト部がすべて1のアドレスはネットワーク内でのブロードキャストアドレス」といった特別なものがいくつか定義されている。

 IPはインターネットプロトコルセットの基礎となるもので、ほかのすべてのプロトコルが使用する基盤を提供する。コネクションレスの通信で制御情報のオーバーヘッドが少なくてすむが、IP自体は信頼性は高くないため、一般的には上位層のプロトコルを利用して信頼性を高める。

 アドレス長は32ビットの固定長で、最大で約40億個のIPアドレスしか定義できない。このため、IPアドレスの枯渇が懸念されおり、さらに広大なアドレス空間を持つIPv6が登場した。

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