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» 2000年07月13日 00時00分 公開

PHP4で作るWeb-DBシステム(2):入門編:PHP4での開発に必要なものを用意する (2/5)

[一志達也,株式会社東洋情報システム]

3種類あるLinuxの入手方法

 いまさら言うまでもないかもしれませんが、ここではLinuxの入手方法について、いくつか紹介したいと思います。現在、Linuxを入手する方法はおもに3種類ありますが、それぞれに特徴があげられます。これから入手しようという方は、状況に応じてもっとも適した方法で入手してください。

店頭販売されているパッケージの購入

 おそらく、もっとも確実で手っ取り早い方法が、店頭でのパッケージ購入です。最近ではパソコンショップはもとより、大手家電量販店や大型の書店などでもLinuxのパッケージが販売されています。ディストリビューションや販売形態にもよりますが、おおよそ数千円から一万円弱で購入することができるでしょう。

 この方法で入手するメリットは、インストール方法についてのマニュアルなども付属していることと、インストール時や購入から数か月間に限ってのベンダーサポートが受けられることです(補足2)。また、ディストリビューションによっては、市販されているアプリケーションの正式なライセンスが付属していることもあります。こうしたアプリケーションは、普通には購入できないものだったり割安だったりしますから、それが必要であればパッケージを購入する価値は十二分にあります。

補足2 パッケージによっては、純粋にCD-ROMのみの販売で、サポートやマニュアルは付属していないこともあります。また、付属するアプリケーションなどもディストリビューションによってさまざまですので、購入する際にはパッケージの但し書きなどを十分に確認してください。


雑誌の付録などで入手

 パッケージの購入に次ぐ入手方法が、雑誌の付録などでの入手です。Linux関連の雑誌も多くなり、新しいディストリビューションが公開されると、付録としてそのディストリビューションを収録したCD-ROMを付けているものがめずらしくありません。こうしたCD-ROMを入手すれば雑誌代だけで最新のパッケージを手に入れられますから、市販のものを購入するよりもはるかに割安です。もちろん雑誌も手に入りますから、パッケージを購入するのとはコストパフォーマンスは比較になりません。

 ただし、当然のことながら付録のCD-ROMではサポートも受けられませんし、市販のアプリケーションも付属していません。サポートやアプリケーションは必要なく、一般的なオープンソースのアプリケーションとインストーラを加えたLinuxが欲しいのであれば、この方法を選ぶとよいでしょう。筆者が今回使っているのは、このパターンのものです。

FTPによる入手

 最後の方法は、インターネットを使って入手する方法です。多くのディストリビューションパッケージは、Anonymous FTPを使って入手することができるよう、ディストリビュータのサーバなどで公開されています。インターネットへの専用線を持ち、長い時間をかけてダウンロードする余裕のある方は、この方法を使えばコストをかけずに入手することができます。

 とはいえ、インターネット上から入手するのは時間もかかりますし、失敗すればやりなおしになってしまいます。それよりはCD-ROMを入手する方が、多少のコストがかかっても、かえって割安になることでしょう。筆者としては、あまりお薦めできない方法です。

Linuxのインストール

 どのような方法であっても、無事にLinux(のディストリビューション)を入手することができさえすれば、次はインストールです。

 インストール方法は、ディストリビューションごとに若干の違いはありますが、手順などはほぼ同様です。Linuxのインストールについては多くのWebサイトでも紹介されていますから、そちらを参照するのもいいでしょう。なにしろ今ではLinuxのインストールも格段に容易になっていて、Linuxやハードウェアに関する知識などがなくとも、X Windows SystemによるGUIまで立ち上げることができてしまうのです。WindowsNTをインストールできる人なら、インストールできるはずだ、と言っても過言ではなくなりつつあります(補足3)。

 なにはともあれ、詳細に解説しているとキリがありませんので、ここでは簡単に一連の流れについて紹介しておくことにします。

補足3 昨今のLinuxインストーラは、グラフィックアダプタやネットワークカードなど、ハードウェアを自動的に認識します。そのために、昔のような苦労をすることなく、Windows NTと同じ感覚でインストールできるわけです。とはいえ、これにも限界はあります。やはり、各種ハードウェアは、広く一般に用いられている著名な製品を使っておくほうが無難でしょう。また、たとえ著名な製品であっても、新しすぎる場合には認識されないこともあります。そうした場合には、手動での設定や、最新のドライバの入手が必要となってしまいます。


インストール前の準備

 Linuxをインストールする前に、インストールするための領域をハードディスク上に確保しておかなくてはなりません。確保しておくといっても、実際のパーティションの作成などは、インストーラが行ないますので心配は要りません。

 Linux専用とすることができるコンピュータであれば、領域確保はそれほど難しいことではありませんが、Windowsなど他のOSとの共存をする場合には注意が必要です。できることなら、物理的に別のハードディスクを用意することができれば、間違いを起こしにくくなりますのでおすすめです。この他に行うべきことは特にありませんが、念のためにコンピュータに組みこまれているディスプレイアダプタや、ネットワークカードなどの種類を調べておいた方がいいでしょう。

ブートディスクの作成もしくはCD-ROMからのブート

 Linuxをインストールするには、インストーラを起動するためのフロッピーディスクを作成して、インストールを開始するのが一般的です。もしも、インストールするディストリビューションのCD-ROMがブータブルであれば、CD-ROMからインストーラーを直接起動する方法も用意されています。筆者が今回使用したRed Hat Linux 6.1Jでは、GUIで直感的に操作できるインストーラが起動します。あとは指示に従っていくだけですから非常に簡単です。

インストールするパーティションの選択とマウント

 初心者の方がもっとも悩む作業が、パーティションのマウントでしょう。インストールするパーティションは、インストール前に確保しておいたディスク、もしくはパーティションを選択します。その際、選択したパーティションを、Linuxでどこにマウントするかも決定しなくてはなりません。これは、Windowsに置き換えると、ドライブ名(CやDなど)を割り当てる作業に似ています。

 よほど巨大なディスクでもなければ、マウントするパーティションは「/(ルート)」だけでかまいません。へたにパーティションを細かく分けるよりも、柔軟な使い方ができますから便利です。このほかに、Linuxでは、swapのためのパーティションが必ず必要です。このパーティションは、普通のパーティションとは異なったフォーマットが行なわれますので、別パーティションとしなくてはなりません。swapのための領域は、一般に搭載しているメモリ容量の2倍程度とされています。

 またLinuxは、Windowsで使われているFATやFAT32のパーティションにも読み書きすることが可能です。もしもインストールしようとしている環境が、Windowsなどと共存しているのであれば、それらのパーティションもここでマウントできます。

インストールするアプリケーションなどの選択

 続いて、インストールするアプリケーションなどを選択します。のちほど詳しく説明しますが、最新バージョンのアプリケーションをインストールしたい方は、ここでそれを選択するべきではありません。ここでは、特に最新バージョンにはこだわらないものの、アプリケーションそのものは利用したい、と思うものを選択すればいいでしょう。なにを選んでいいのかわからない場合は、利用目的に合わせて選択肢が用意されていますから、目的に一番近い選択肢を選択すればいいでしょう。ディスクに十分な余裕があれば、すべてインストールしてしまうのも、1つの選択肢です。

X Windows Systemに関する設定

 最後にGUI(X Windows System)の設定です。画面の大きさや、フォントの大きさを選択するだけで終わります。テストが行なわれますので、正常に表示される選択肢を選択してください。筆者の環境では、特にこれといった苦労をすることなく、あっさりと設定を完了しGNOMEが立ちあがりました。以前はデスクトップ環境も設定が難しく、操作性も素晴らしいとは言いがたかったのですが、GNOMEでの環境はわかりやすく使いやすいものとなっています。

 これでOSのインストールは終了しました。次はアプリケーションのインストール準備に入りましょう。

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