連載
» 2001年03月09日 00時00分 公開

ApacheによるWebサーバ構築(3):Apacheの基本インストール (3/5)

[一志達也,TIS株式会社]

コンパイルとインストール

 実は、先に紹介した./configureを行うと、ソースディレクトリの「Makefile」というファイルが書き換えられる。このファイルは、コンパイルの際にプログラムを動的に変更するためのパラメータや、アプリケーションをコンパイルする手順などを定義するものだ。このファイルもただのテキストファイルだから、興味があれば開いてみて内容を確認してみるといいだろう。そこにはconfigureで指定した見覚えのある内容も記述されているはずだ。

makeでコンパイル

 実際にプログラムをコンパイルするには、「make」というコマンドを使うが、このコマンドはMakefileを読み込んで動作する。本来ならば、makeに続いてMakefile中で定義されたパラメータを指定しなければならないのだが、Makefileにはデフォルトのパラメータが定義されている。Apacheの場合は「build」がそれにあたる。

 従って、プログラムをコンパイルするのであれば

$ make

もしくは

$ make build

と入力する。makeを実行すると、画面にたくさんのメッセージが流れていく。意味は分からなくても構わないが、エラーが起きていないかは確認しておこう。

 先ほどと同じく、エラーがあればそこで作業は中断される。困ったことに、正常に終了してもその旨を示すメッセージは表示されない。特に異常が見当たらなければ成功と考えて構わないだろう。これで、ひとまずプログラムをコンパイルし、バイナリファイルを作成できたということだ。

総仕上げのインストールコマンド

 しかし、バイナリファイルが作成できただけではインストールを終えたことにはならない。なぜならば、作成したバイナリファイルはまだソース・ディレクトリの中に仮置きされているだけだからである。Apacheのような、システムで利用するアプリケーションは作成したファイルをシステムで共通に利用するディレクトリに配置し、きちんと使える状態にしてやらねばならない。

 そうはいっても、作成したファイルがどこにあるのか、それをどこに配置すればよいのかは分からないだろう。そこで、それを自動的に行わせる「make install」を実行する。make installは、Makefileの中のinstallパラメータに定義された手順で処理を行う。

 ただし、この作業はrootユーザー(システム管理者)でなければ書き込めないディレクトリにファイルを配置しようとする。従って、make installはこれまでに作業をしてきた一般ユーザーではなく、管理者として実行しなければならない。「su」を実行して管理者になってから「make install」を実行しよう。

$ su -
Password:(パスワード入力)
# make install

 画面にはこれまでと同じく進行状況が表示されるが、よく見てみると「cp」コマンドであったり「mkdir」コマンドであることが分かる。また、作業が正常に終了すると、以下のようなメッセージを返してくれる。このメッセージが表示されたら、一応Apacheがインストールされた、と判断して構わない。

You now have successfully built and installed the
Apache 1.3 HTTP server. To verify that Apache actually
works correctly you now should first check the
(initially created or preserved) configuration files
 
  /usr/local/apache/conf/httpd.conf
 
and then you should be able to immediately fire up
Apache the first time by running:
 
  /usr/local/apache/bin/apachectl start
 
Thanks for using Apache.       The Apache Group
                               http://www.apache.org/ 

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