連載
» 2001年11月29日 00時00分 公開

JSPコーディング・テクニック(1):作りながらJSPの活用を学ぶ (1/4)

[三谷純,タイムインターメディア]

(1)連載のはじめに

 Java Solutionフォーラムにて、これまで、計11回にわたって「Tomcatを使う『JSPプログラミング』」を連載しました。この連載では、Tomcatの導入やJSPの基本的な文法をはじめとし、データベースとJSPの連携に至るまでの全般的な事柄について、初級者を対象とした解説を行いました。この連載により、JSPの概要を理解していただけたのではないかと期待しています。さて、今回からは、上記の連載を踏まえたうえで、あらためてより実際的なWebアプリケーションの作成を目的とした、ワンステップ進んだ連載を始めます。

 本連載では、先の連載をご覧いただいていることを前提に、「共有ブックマーク集の作成」を例に、実際にWebアプリケーションとして使用されることを前提としたJSPプログラムの作成を紹介していきます。一般的なサンプルとして紹介されているプログラムコードは、文法や概念などを説明する目的で作られたものであり、どうしても「とりあえず動くもの」にとどまってしまいがちです。そこで本連載では最終的にはエラー処理や文字列操作なども考慮に入れた、「実際に運用する」ことを目的としたWebアプリケーションの作成を紹介していきます。

 また、ここで紹介するプログラムコードは「共有ブックマーク集のためのコード」であるため、これがそのまま実際の開発現場で使用されることはあまりないでしょう。しかしながら、データベースの内容を一覧表示し、登録フォームから入力された内容をデータベースに登録、さらに登録内容を修正、削除するための機能を提供する、という基本的な仕組みは実際に多くのWebアプリケーションで必要とされるものです。本連載では、これらの基本的な仕組みに重点を置いて紹介してゆきます。ここで紹介するWebアプリケーションの全体像を理解し、実際に開発を行うときの参考にしていただければと思います。

 連載は計4回を予定しており、全体の流れは次のようになります(現時点での予定であり、場合によっては若干の変更があるかもしれません)。

第1回 作りながらJSPの活用を学ぶ

開発するWebアプリケーション

開発のための準備

ブックマーク一覧表示機能の作成

ブックマーク登録機能の作成

アクセスカウント機能の作成

第2回 修正、削除機能の作成

ブックマーク修正機能の作成

パスワードチェックを行うクラスの作成

エラーページの表示

ブックマーク削除機能の作成

第3回 文字列処理と入力チェック

文字列の置換処理

入力文字列のチェック

正規表現の使用について

第4回 エラー対処とパフォーマンス

エラーページの作成

コネクションプールの仕組み

まとめ


 開発に用いる環境は、連載「Tomcatを使う『JSPプログラミング』」で紹介したものと同じものであることを前提に、Redhat系Linux

上で Tomcat を使用して行います。開発環境の詳細、環境構築の手法については、「Tomcatを使う『JSPプログラミング』」の第2回「JSPの実行環境を整える」をご覧ください。

 本来、規模の大きなWebアプリケーションを開発するのであれば、

  • 要件定義策定
  • 設計(仕様策定)
  • コーディング
  • テスト・デバッグ

という開発工程を経るのが一般的ですが、本連載では、ブックマーク集という極めて規模の小さいWebアプリケーションの開発ですので、連載が進むごとに機能を追加、修正しながら、より良いブックマーク集を作成してゆく、というボトムアップ式の開発手法をとります。また、規模の大きなものでは、サーブレットとの連携やEJBの使用なども考慮に入れていくべきですが、今回は、先の連載の次のステップ、という位置付けで、あくまでJSPのみでの開発を前提としています。

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