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» 2003年04月01日 00時00分 公開

ゼロ円でできるXサーバ(6):Cygwin/XFree86でKDE & GNOME [Windows XP編] (3/3)

[北浦訓行,@IT]
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GNOMEを使ってみよう

 KDEのインストールに成功したところで、次はGNOMEに挑戦してみましょう。Cygwin/XFree86で動作するGNOMEは「CyGNOME」という名前で開発が進められており、http://cygnome.sourceforge.net/で公開されています。現行執筆時点の最新バージョンはCyGNOME 1.4 beta2(以下CyGNOME)です。ちなみに、GNOME 2.0のCygwin/XFree86版も開発中で近日公開予定となっていますが、原稿執筆時点では公開されていません。

注:KDE on Cygwinをインストールした環境にCyGNOMEをインストールすると、KDE on Cygwinが起動しなくなるようです。両者を使い分ける場合は、CyGNOME専用のCygwin環境を作成して、インストールしてください。


 CyGNOMEのインストールは、Cygine on KDEと同様にsetup.exeを使用します。ダウンロードサイトを選択する画面で以下のURLを入力して、ボックスの右にあるボタンをクリックします。

http://cygnome.sourceforge.net/install

 すると、入力したURL(一部)がダウンロードサイトの一覧に表示されるので、それを選択します。[次へ >]ボタン(標準のsetup.exeでは[Add]ボタン)をクリックすると、「セットアップ情報が前回よりも古い」という警告メッセージが表示されます。[はい]ボタンをクリックして次に進むと、公式サイトを選択したときと同じようなパッケージの選択画面が表示されます。

画面18 インストールするパッケージの選択画面 画面18 インストールするパッケージの選択画面

 ここでは、一番上の行にある[All]を[Install]にして、次へ進みます。すると、ダウンロードが始まります。

注:KDEを入れたCygwinにCyGNOMEをインストールすると、パッケージの選択画面で[All]を[Install]にしたにもかかわらず、「何もインストールされませんでした」というメッセージが表示されることがあります。そのような場合は、もう一度setup.exeを起動して、パッケージ選択画面で[GNOME-apps]や[GNOME-base]など各項目のインストールオプションを[Default]から[Install]に変更して、再度インストールしてみてください。


 setup.exeによるインストール作業が完了したら、デスクトップに[Cygwin GNOME]というアイコンが表示されます。本来であれば、この[Cygwin GNOME]をダブルクリックするとCyGNOMEが起動するはずなのですが、原稿執筆時点ではエラーが発生するため、C:\Cygwin\startgnome.batを変更しなければなりません。テキストエディタでstartgnome.batを開いて、以下の行を修正します。

set bash=%CYGWIN_ROOT%\bash
          ↓
set bash=%CYGWIN_ROOT%\bin\bash

 修正が終わったら、ファイルを保存してテキストエディタを終了します。

コラム:startgnome.batの修正

 startgnome.batを修正する場合、Cygwinで行う方法とWindowsで行う方法があります。例えば、Cygwinのviで修正するときは、以下のようにします。

$ vi /startgnome.bat

 Windowsのテキストエディタで修正するときは、Windows付属のメモ帳だと正しく改行されないので、秀丸などのテキストエディタかワードパッドを使用してください。


 次に、/startgnome.batに実行属性を付加します。

$ chmod +x /startgnome.bat

 以上でデスクトップの[Cygwin GNOME]アイコンが有効になりますが、このまま実行すると「cygungif.dllが見つかりません」というエラーが表示されてしまいます。cygnugif.dllは、libungifというパッケージに入っているので、

http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=67909

のパッケージファイル一覧にあるlibungif-4.1.0-9b1.tar.gzをダウンロードしてください(WindowsのWebブラウザでダウンロードするのが手っ取り早い)。そして、ホームディレクトリ(C:\Cygwin\home\<ユーザー名>)にコピーして、インストールします。

$ tar Czxf / libungif-4.1.0-9b1.tar.gz

 以上でインストール作業はすべて終了です。デスクトップに作成された[Cygwin GNOME]のアイコンをダブルクリックしてみましょう。CyGNOMEの起動が始まります。

画面19 GNOMEの起動画面。起動するにはかなり時間がかかる 画面19 GNOMEの起動画面。起動するにはかなり時間がかかる

コラム:GNOMEパネルが表示されないときは

 インストール時に何らかの問題が発生して、GNOMEパネルが表示されないことがあります。そうなると、CyGNOMEのウィンドウは緑色の背景だけになり、プログラムの起動などはできません。

 そのような状態に陥ってしまったら、CyGNOMEのウィンドウを閉じてCygwinを起動し、以下のようにホームディレクトリの.gnomeディレクトリを削除します。

$ rm -rf ~/.gnome

 再度CyGNOMEを起動すると、GNOMEパネルが表示されるはずです。

 GNOMEが起動したら、GNOMEメニューからプログラムを起動してみましょう。


画面20 いろいろなプログラムを起動してみた(画像をクリックすると拡大表示します) 画面20 いろいろなプログラムを起動してみた(画像をクリックすると拡大表示します)

GNOMEアプリケーションの追加インストール

 CyGNOMEでは、GIMPなどのバイナリパッケージも配布しています。ここでは、GIMPのパッケージをダウンロードして、インストールしてみましょう。

 CyGNOMEプロジェクトの[File List]ページ(http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=67909)を開き、gimp-1.2.3-1.tar.bz2をダウンロードします。このファイルを展開して、インストールします。

$ bzip2 -d gimp-1.2.3-1.tar.bz2
$ ls gimp*
gimp-1.2.3-1.tar
$ tar Cxf / gimp-1.2.3-1.tar

 GIMPの場合は、自動的にGNOMEメニューにも登録されます。さっそくGIMPを起動してみましょう。

画面21 GIMPのScript-Fuでロゴを作成してみた(画像をクリックすると拡大表示します) 画面21 GIMPのScript-Fuでロゴを作成してみた(画像をクリックすると拡大表示します)

 Cygwin/XFree86でのGNOMEの使用感は、KDEとほぼ同じです。日本語が使えないという問題点も同様です。ただし、現在のところ、CyGNOMEでは本格的なWebブラウザが動作しないようです。Dilloという簡易Webブラウザはありますが、Cygwinのサイトにアクセスしても正しく表示できませんし、日本語のWebサイトも文字化けしてしまいます。

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