連載
» 2005年01月14日 00時00分 公開

基礎から学ぶExchange Server 2003運用管理:第2回 Exchange Server 2003のインストール (3/4)

[松本美穂,IT Training Studio]

実際のインストール作業

ここからは、実際にExchange Server 2003のインストールを行う手順を説明していく。

手順1―インストールに必須のコンポーネント

 Exchange Serverをインストールするには、次のコンポーネントがインストールされている必要がある(サービスは開始されていなくてもよい)。

  • ASP.NET
  • World Wide Web Publishing Serviceサービス
  • SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サービス
  • NNTP(Network News Transfer Protocol)サービス

 これらのコンポーネントをインストールするには、コントロール・パネルの「プログラムの追加と削除」から行う。

コンポーネントのインストール
Exchange Serverをインストールするには、あらかじめWindows Server OSに対して、IISと関連コンポーネントを導入しておく必要がある。コントロール・パネルの「プログラムの追加と削除」で「Windows コンポーネントの追加と削除」を実行し、「アプリケーション サーバー」でこれらのコンポーネントをインストールする。
 (1)「アプリケーション サーバー」のサブ・コンポーネントから「ASP.NET」を選択する。
 (2)「インターネット インフォメーション サービス(IIS)」のサブ・コンポーネントから「WWW(World Wide Web)サービス」「SMTP Service」「NNTP Service」を選択する。WWWサービスとASP.NETはOWA(Outlook Web Access)とOMA(Outlook Mobile Access)、SMTPサービスはSMTPメール送信、NNTPはニューズ・グループ機能を使う際に内部で利用される。

手順2―Exchange Serverインストールの実行

 この手順ではExchange Serverを実際にインストールする。前述したようにExchange Serverのディレクトリ情報はActive Directoryと統合されているため、インストール中はActive Directoryのスキーマを拡張したり、Exchange Server用のドメイン・グループを作成したりする作業が行われる。このため、インストール作業を実行するユーザーは次のグループに属している必要がある。

  • Schema Adminsグループ
  • Enterprise Adminsグループ
  • Exchange ServerをインストールするマシンのAdministratorsグループ

 フォレスト内のルート・ドメイン(最初にインストールしたドメイン)の管理者アカウント(Administrator)は、デフォルトでこれらのグループに属しているので、このアカウントを使ってインストールを実行するとよいだろう。以降では、ルート・ドメインのAdministratorアカウントでWindows Server 2003にログオンし、最初のExchange Serverをインストールするときの手順を画面ショットを交えて説明していく(別のアカウントで実行する方法については後述)。

 まずは、Exchange Server 2003 のセットアップCDをCD-ROMドライブに挿入する。すると、次の画面が表示される(表示されない場合は「setup.exe」を実行する)。

インストールの最初のページ
「Exchangeデプロイメント・ツール」をクリックしてデプロイメント・ツールを起動する。
 (1)ここをクリックしてインストールを開始する。

デプロイメント・ツールの最初のページ
「最初のExchange 2003サーバーの展開」をクリックして次のページへ進む。
 (1)ここをクリックする。

実行する処理の選択ページ
「新しいExchange 2003のインストール」をクリックして次のページへ進む。
 (1)ここをクリックする。

インストールの手順ページ
このページではインストールが失敗しないようにするための推奨手順が一覧表示される。8つの手順が提示されるが、Active Directory環境における通常のDNS設定とネットワークが正常な状態であること、「Schema Admins」と「Enterprise Admins」グループのユーザーでインストールを実行していれば、(1)(7)の手順は省略して、(8)の「今すぐセットアップ・プログラムを実行」から行ってよい。その際、チェック・ボックスはチェックしてもしなくてもどちらでもよい。
 (1)インストール先OSの確認。
 (2)手順1で説明した必須コンポーネント(NNTP、SMTP、WWW、ASP.NET)の確認。
 (3)Windows Support Toolsのインストール。(4)の「DCDiag」と(5)の「NetDiag」を実行したい場合はインストールしておく。Windows Support Toolsは、Windows ServerのセットアップCD内の\Supportフォルダにある。
 (4)DCDiag(Domain Controller Diagnostic Tool)の実行。ドメイン・コントローラを診断(Diagnostics)するためのコマンドライン・ツール。ドメイン・コントローラがDNS登録されているかどうかや実行中かどうかなどを確認できる。ドメイン・コントローラが原因でExchange Serverのインストールが失敗しないよう事前にチェックするためのツールである。
 (5)NetDiag(Network Connectivity Tester)の実行。DNSサーバへの接続などネットワークの接続状況を診断するコマンドライン・ツール。ネットワークが原因でExchange Serverのインストールが失敗しないようにするためのツールである。
 (6)ForestPrepの実行(省略しても(8)のステップで内部的に自動実行される。詳細は後述)。
 (7)DomainPrepの実行(省略しても(8)のステップで内部的に自動実行される。詳細は後述)。
 (8)「今すぐセットアップ・プログラムを実行」をクリックすると、Exchange Serverインストール・ウィザードが起動する。

Exchange Serverインストール・ウィザードの最初のページ
「次へ」をクリックして次のページへ進む。

使用許諾契約書ページ
「同意します」をチェックして次のページへ進む。

コンポーネントの選択ページ
ここでは、インストールするExchange Serverのコンポーネントを選択する。
 (1)「アクション」で「最小」を選択した場合は、管理ツールはインストールされず「Microsoft Exchangeメッセージングおよびコラボレーション・サービス」(Exchange Server本体)のみがインストールされる。「標準」を選択すると「Microsoft Exchange システム管理ツール」も追加される。「Microsoft Exchange 5.5 管理ツール」など、そのほかの機能を追加したい場合は「カスタム」を選択する。

インストールの種類ページ
既存の環境に旧バージョンのExchange 5.5が存在している場合以外は「新しいExchange組織を作成する」を選択する。

組織名ページ
64文字未満の任意の組織名(英数字)を入力する。

使用許諾契約書ページ
すでに同意済みの「使用許諾契約書」はサーバ・ライセンスのページだが、こちらはExchange Serverに接続するためのクライアント・アクセス・ライセンス(CAL)の確認画面である(Exchange Serverは「接続クライアント数ライセンス」のみに対応)。

簡易管理グループ名ページ
管理グループ名(今後解説予定)に対する任意の簡易名(英数字)を入力する。

インストールするコンポーネントの確認ページ
「次へ」をクリックするとインストールが始まる。インストール時間は環境にもよるが30分程度の時間がかかる。

インストール中に表示される警告画面
この警告はPre-Windows 2000 Compatible Accessセキュリティ・グループが存在するため表示される。このグループはWindows NTなど下位互換のためのグループで、ドメイン内のすべてのユーザーとグループを読み取る権利を持っている。警告メッセージにある「不要なメンバ」とはEveryoneグループのことを指し、これを削除すればセキュリティを高められる。

インストール完了時に表示されるページ
このページが表示されればインストールが正常に完了している。

  

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