連載
» 2006年08月22日 00時00分 公開

ツールを使ってネットワーク管理(13):パスワード、記憶に頼っていて大丈夫? 〜パスワード作成と管理〜 (1/5)

サーバやルータなどの管理するマシン、アプリケーション……多数のパスワードを管理しなくてはならない管理者の律子さんは、パスワード記憶許容量をオーバーしそうです。

[山本洋介,@IT]

パスワード、どうやって覚えてる?

 律子さんは管理者という仕事柄、サーバやルータなど管理するマシンの分だけ(実際にはアプリケーションのパスワードなどを考えるとそれ以上になるのですが)パスワードを管理しています。

 いまのところ記憶に頼っているのですが、管理するパスワードが増えてきたり、まめに変更したりしていることもあって、最近どうにも覚えが悪くなっています。そして、一度覚えたはずのパスワードを忘れていて、慌てて台帳を見に行くことも多くなっています(律子さんの会社ではパスワードは台帳に記入されて鍵の掛かるロッカーに保管されているのです)。もしかすると、パスワードが多過ぎて、頭のパスワード許容量をオーバーしてしまっているのではないかと思うと律子さんは心配でなりません。

 できることならば忘れないようにパスワードの数を減らしたいものですが、さすがにセキュリティの問題もあってそういうわけにもいかない気がします。しかしながら毎回ロッカーからパスワード管理台帳を取り出して、頑張って覚えるのも時間の無駄なので何とかしたいなあと思い悩む律子さんです。

 それほど外部から作業することのない律子さんですが、出先からの作業でパスワードを忘れてしまっていたら終わりだしなあ、と最近記憶以外の手段を探し始めました。

 そんなことを思っていたある日のこと、青い顔をした博君が、いつになく、かしこまった顔をして律子さんに相談してきます。

博君 「律子さん、パスワード書いた紙をなくしちゃったんですけどどうしたらいいでしょうか」

律子 「その紙って何よ?」

博君 「よく使うルータとかサーバのパスワードを自分用に紙に書いてたんですよ」

律子 「えーっ、何でそんな危険なことしてんの」

博君 「だって紙に書いてないと忘れちゃうじゃないですか」

律子 「ほかの人に盗まれたら侵入されてしまうじゃない」

 慌てて探しましたが見つかりません。どうやら別の書類と一緒に捨ててしまったか、どこかに紛れてしまったようです。仕方ないので紙に書いていたパスワードを変更することにします。パスワードを使っているほかの人にも連絡して大変な1日になってしまいました。

 さすがにパスワードの管理方法を真剣に考えないとまずいなあ、と始末書を書いた博君と一緒にパスワードの管理方法を考えることにしました。

律子 「さて、パスワードの管理方法を考えなければいけないわけですが、どうしましょう」

博君 「律子さんはどうやってパスワードを管理してるんですか?」

律子 「覚えてるけど……」

博君 「……、忘れるじゃないですか!」

律子 「そうなのよねえ……」

 付せんに書いて張ってみたり、テキストファイルに書いて保存してみたりと方法を考えてみましたが、あまりしっくり来ていません。Excelに書いてみたり、パスワード付きのpdfファイルにしてみたものの、ちょっと心配です。

 このままパスワードが管理できないとさすがに管理者失格です。ああ、パスワードを忘れた管理者は羽を奪われた鳥じゃないですか。

 そんなことを思っていると、ああ、そういえば、パスワード管理ツールってあったなあ、といろいろなパスワード管理用のツールがあることを律子さんは思い出しました。それを知ったときはまだこんなにパスワードを持っていなくて、そんなツールを使って管理するなんて思いもしなかったのですっかり忘れていました。

 ということで、博君に探してもらうと、いろいろなツールが見つかりました。その中から律子さんはフリーで日本語も使えるKeePass Password Safeを使うことにしてみました。

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