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» 2007年03月05日 00時00分 公開

ツールを使ってネットワーク管理(19):PC環境の移行。あなたならどうする? 〜イメージ作成ツールを使ってディスクごとお引っ越し〜 (4/4)

[山本洋介,@IT]
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ディスクサイズを上げるには

 元のイメージから新しいディスクに書き込んだ場合、ディスクの大きさが同じであればいいのですが、書き込まれる側の方が大きくなることは最近ではよくあることです。残った部分を別のパーティションとして使っても構わないのですが、fdiskコマンドntfsresizeコマンドを使い領域を広げて1つのディスクとして使用することも可能です。少々面倒ですが、以下にやり方を書きますのでチャレンジしてみてください。

 また、Windows XP/2003ではdiskpartコマンドを使うこともできます。ただしブートに使うドライブの領域は拡大できないので、別のディスクで起動し、ドライブ領域を拡大する必要があります。

 ここでは/dev/hda(プライマリのマスタにあるドライブ)のディスクを拡大することにします。

# fdisk /dev/hda

でfdiskコマンドが実行されます。

 まず、pコマンドでパーティションテーブルを表示しましょう。

Command (m for help): p 
 
Disk /dev/hda: 10.7 GB, 10737418240 bytes
15 heads, 63 sectors/track, 22192 cylinders
Units = cylinders of 945 * 512 = 483840 bytes
 
   Device Boot      Start         End      Blocks   Id  System
/dev/hda1   *           1       17731    83778666    7  HPFS/NTFS

 ここからパーティションを作り直します。dコマンドを入力して現在のパーティションを削除します。

Command (m for help): d 
Selected partition 1

 次にnコマンドでディスク全体を使ったパーティションに作り直します。(※ピンク字部分は好みに応じて入力しましょう)

Command (m for help): n
Command action
   e   extended
   p   primary partition (1-4)
「p」
 
Partition number (1-4): 1
First cylinder (1-22192, default 1): Enter
Using default value 1
Last cylinder or +size or +sizeM or +sizeK
 (1-22192, default 22192): Enter(……本来は1行)
Using default value 22192

 tコマンドで、パーティションの種類を決めます。

Command (m for help): t
Selected partition 1
Hex code (type L to list codes): 7
Changed system type of partition 1 to 7 (HPFS/NTFS)

 aコマンドでこのディスクからブートできるようにします。

Command (m for help): a
Partition number (1-4): 1

 再びpコマンドで確認してみると、パーティションが拡大されたことが分かると思います。

Command (m for help): p 
 
Disk /dev/hda: 10.7 GB, 10737418240 bytes
15 heads, 63 sectors/track, 22192 cylinders
Units = cylinders of 945 * 512 = 483840 bytes
 
   Device Boot      Start         End      Blocks   Id  System
/dev/hda1   *           1       22192    10485688+   7  HPFS/NTFS

 wコマンドで変更が書き込まれます。

Command (m for help): w 

 次にntfsresizeコマンドでntfsディスクの大きさを拡張します。

#ntfsresize -s 10700M /dev/hda1

 これで8Gのパーティションが10Gのパーティションに拡張されました。

 サイズ変更した場合、起動時にチェックディスクが起動されますので、ディスクをチェックして起動するようにしましょう。

一難去ってまた一難

 早速律子さんはClonezilla liveを使ってイメージを自分の共有フォルダにコピーし、新しいディスクに書き込みます。

 しばらく待っているだけで、まったく同じ環境が再現されています。これまでのメールの設定やネットワークの設定にたくさん時間を費やしたのがばかばかしくなります。

 これで、自分の時間がもう少し持てるかも。定時で帰れれば、平日でも帰りにパチンコが打てるじゃないですか。これで借金が返済できるはず。

 そんな甘い想像にしばらく浸っていましたが、部長に呼ばれます。

部長 「律子さん、社長のマシンを新しくするから設定お願いね」

律子 「おやすいご用ですよ」

部長 「次のマシンVistaだから、いままでのソフト動かないかもしれないけど、そのあたりのフォローもよろしくね」

律子 「……え、なにそれ、また一から入れ直しじゃないですか」

部長 「明日までによろしくね。じゃ」

 安請け合いした自分に腹を立てつつ、新しく使うOSや動かなくなるソフトに頭を悩ませる律子さんでした。

<ちょっと解説> PC環境の移行

 バックアップやインストールが面倒で、マシンをなかなか新しくできない人も多いのではないでしょうか。そんな人はClonezillaのようなイメージ作成ツールを使ってディスクごと引っ越しさせれば設定もOSの再インストールも必要なくなります。面倒なインストール作業がなくなるだけでなくバックアップするデータを忘れてトラブルになったりすることもありません。

 また、管理者としてはOSと必要なアプリケーションをインストールし、設定まで済ませたイメージを1つ作って、複数台のPCに同じものを書き込むことで作業の手間がうんと減ります。ボリュームライセンス等を使うことでライセンスの問題がクリアできるなら、使ってみるとうんと手間が減ることでしょう。

 Clonezillaのほかにも市販の強力なツールもありますので、予算と時間によって使いこなしましょう



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