JavaScriptを書かずにAjaxを実現するjMakiCoolなEclipseプラグイン(22)(2/3 ページ)

» 2007年11月07日 00時00分 公開
[岡本隆史@IT]

 ここからは、jMakiアプリケーションの作成を通して、実際にjMakiをどのように使っていけばいいのかを見ていきましょう。ここでは、簡単なテーブル表示アプリケーション、JSONでデータを取得するアプリケーション、Googleマップを利用したアプリケーションの3つを作成してみましょう。

Hello jMakiアプリケーションの作成

 最初に簡単なテーブル表示アプリケーションを作ってみます。

JSPのひな型を作成

 jMakiプラグインには、jMakiで利用できるCSSを適用したJSPのひな型を生成する機能があります。この機能により、JSPにおけるレイアウト定義を簡単にできます。

 JSPのひな型を生成するのは、[ファイル]→[新規]→[その他]から[jMaki Wizards]で[Styled jMaki JSP(with CSS)]を選択(図4)し、[次へ]を押下します。

図4 JSPのひな型を選択 図4 JSPのひな型を選択

 ファイル名とCSSスタイルの選択画面に移るのでファイル名を入力し、CSSのスタイルを選択します。ここでは、ファイル名をindex.jspとし、スタイルに「jmaki-no-css」を選択します(図5)。

図5 CSSスタイルの選択 図5 CSSスタイルの選択

 [終了]を押すとエラーが発生しますが、[キャンセル]ボタンを押すと、ファイルは生成されています。また、左のjMakiプラグインの1.0では、jmaki-no-css.cssというファイルが[プロジェクト・エクスプローラ]上に生成されますが、実際には存在しないので削除しておきます。おそらく、これらの現象はバグだと思われます。将来のバージョンでは修正されるでしょう。

 生成されたJSPファイルindex.jspにjMakiで利用するタグライブラリの宣言(下記の太字の部分)を追加しておきます。

JSPに記述するべきタグライブラリの宣言
<%@ taglib prefix="a" uri="http://jmaki/v1.0/jsp" %>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN"
"http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
<html>
<head>

…(略)…

 これで準備は完了です。

ウィジットの追加

 先ほど作成したJSPにウィジットを追加します。ウィジットを追加するには、[スニペット]ビューからウィジットを張り付けます。[スニペット]ビューを表示するには、[ウィンドウ]→[ビューの表示]→[一般]→[スニペット]を選択します(図6)。

図6 [スニペット]ビューの表示 図6 [スニペット]ビューの表示

 [スニペット]ビューからウィジットを張り付けるには、JSPへウィジットをドラッグ&ドロップで配置します(図7)。

図7 ウィジットの張り付け 図7 ウィジットの張り付け

 ここでは、JavaScriptライブラリDojoのetableウィジットを張り付けてみます。すると、リスト1のようになります。

リスト1 etableのサンプル
<%@ taglib prefix="a" uri="http://jmaki/v1.0/jsp" %>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN"
    "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
<html>
<head>
    <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html;
        charset=UTF-8">
    <title>Default Page</title>
</head>
<body>
    <h1>Default Page</h1>

    <a:widget name="dojo.etable"
        value="{columns : [
            { label : 'Title', id : 'title'},
            { label :'Author', id : 'author'},
            { label : 'ISBN', id : 'isbn'},
            { label : 'Description', id : 'description'}
        ],
        rows : [
            { title : 'Book Title 1', author : 'Author 1',
            isbn : '4412', description : 'A Some long description'},
            { id : 'bar', title : 'Book Title 2',
            author : 'Author 2', isbn : '4412',
            description : 'A Some long description'}
        ]
    }" />
</body>
</html>

 さらにDojoの実行に必要なJavaScriptなどのリソースもプロジェクトにコピーされます。ウィジットを配置するだけで、リソースがコピーされるので、非常に便利です。

サンプルの実行

 作成したサンプルアプリケーションを実行するには、プロジェクトを右クリックし、[実行]→[サーバーで実行]を選択し、実行します。実行に失敗した場合は、jmaki-no-css.cssを削除しているかどうか確認してください。「http://localhost:8080/sample/」にアクセスすると、次のような画面が表示されます。

図8 dojo.etableの画面 図8 dojo.etableの画面

 続いて、次ページではJSONでデータを取得するアプリケーション、Googleマップを利用したアプリケーションの作成方法も解説します。

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