連載
» 2008年05月28日 00時00分 公開

ネットワークの基礎を学習する CCNA対策講座(9):ネットワーク部とホスト部の境界、クラスフルとクラスレス (2/2)

[ゴールデンフォレスト株式会社,@IT]
前のページへ 1|2       

クラスレス

 ホスト部の上位のnビットを分割してネットワーク部に割り当てたものを「クラスレス」と呼び、「CIDR(Classless Inter-Domain Routing)」方式が一般的に使用されています。クラスフルであるクラスA〜Cの方法は、単純にネットワークを設定できますが、オクテット単位で考える必要があるため、無駄が生じる可能性があります。例えば、270のホストを扱いたいとき、クラスCでは表現できないため(最大254個のホスト)、クラスBを使用することになるでしょう。しかし、クラスBで表現できるホスト数は65534個のため、ほとんどのアドレスが無駄になってしまいます。そこで、ホスト部のビットの一部をネットワーク部にすることでより多くのネットワークを構成することが可能になります。このようなホスト部を分割する考え方が「サブネット化」と呼ばれます。

図2 サブネット化 図2 サブネット化

 270のホスト数が必要な場合に必要なビット数を計算するには、「2のn乗−2」を計算します。もともと第4オクテットの256−2(2の8乗−2=254)では不足していたということから、1ビット分増やせばよいことになります(2の9乗−2=510)。ホスト部に9ビット必要とするのであれば、ネットワーク部は、第3オクテットの7ビット分をサブネット化することが可能になります。

↑クリックで拡大 ↑クリックで拡大

 サブネット化された場合、サブネットマスクの指定は、10進表記の「255.255.254.0」という記述だけでなく、ネットワーク部のビット数を示すために「/23」と記述することもあります。ホスト部から借りたビットをサブネット部と呼び、7ビットであれば、2の7乗=128のサブネットに分割することができます。

 もう少しけたを小さくして考えてみましょう。クラスCは、第4オクテットがホスト部でした。第4オクテットから3ビットをサブネット部にする場合、2の3乗=8つのサブネットに分割することができます。ネットワークアドレスが192.168.10.0/24を使用していたのであれば、サブネットアドレスとして、192.168.10.0/27〜192.168.10.224/27の8つに分割されます。

↑クリックで拡大 ↑クリックで拡大

 通常、サブネット部がすべて「0」のサブネットアドレスは「ゼロサブネット」と呼ばれ、使用されません(上記の例では192.168.10.0)。また、サブネット部がすべて「1」のサブネットアドレスも非サブネット化の環境におけるブロードキャストアドレスと同じになってしまうため、使用されません(上記の例では192.168.10.224)。

確認問題3

問題

 192.168.20.0/25のネットワークで、1つのサブネットに配置することのできるホスト数を選択しなさい。

a. 128

b. 126

c. 64

d. 62

正解

 b

解説

 サブネットマスクに25ビット使用しているということは、第4オクテットから1ビットがサブネット部に使用されていることになります。ホスト部として使用可能なビットは全体の32ビットから25ビットを引いた7ビットが使用できます。ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを引いた2の7乗−2=126のホストを扱うことができます。

選択肢dは、サブネットマスクに26ビット使用している場合の結果です。32−26=6ビットがホスト部の場合、2の6乗−2=62のホストを扱うことができます。

確認問題4

問題

 192.168.10.0/24のネットワークを10個のサブネットに分割した場合、ゼロサブネットを除いて最初に使用することのできるサブネットアドレスを選択しなさい。 a.192.168.10.16/28

b.192.168.10.16/27

c.192.168.10.32/28

d.192.168.10.32/27

正解

 a

解説

 10個のサブネットに分割するためには、「2のn乗−2>=10」という計算が成り立つnを求め、nビットをサブネット化します(−2は、ゼロサブネットとブロードキャストアドレスを除くため)。結果として、2の4乗−2=14であれば対応できることから、4ビットをホスト部から借りることになります。第4オクテットだけに着目すると、上図のようになります。

 すべて0のゼロサブネットを除くと最初に使用できるのは、16です。また、サブネット部に4ビット使用したので、サブネットマスクは/28を使用します。サブネット部に3ビットを使用する/27の場合、最初に使用可能なサブネットアドレスは、選択肢dの値になります。


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。