連載
» 2008年05月30日 00時00分 公開

Oracleネットワーク環境の構成間違いやすいポイントを追え! Bronze DBA講座(3)(1/2 ページ)

Oracleデータベースエンジニアとしての基礎力を証明するORACLE MASTER Bronzeの取得を目指すITエンジニアは多い。本連載で間違いやすいポイントを確認し、合格に近づこう!

[ゴールデンフォレスト株式会社,@IT]

 前回「Oracle Enterprise Managerを使いこなす」では、Oracle Enterprise Manager Database Controlに関して、間違えやすい部分を中心に学習しました。

 今回は、以下の項目について確認します。

  • Oracleネットワークを構成、管理するためのツール
  • ローカルネーミングメソッドを使用した接続
  • クライアントからOracleデータベースへの接続

Oracleネットワークを構成、管理するためのツール

例題1

Oracleネットワークを構成、管理するためのツールとして適切なものを3つ選択してください。

a.Oracle Enterprise Manager

b.Oracle Net Manager

c.lsnrctlユーティリティ

d.Oracle Net Configuration Assistant

e.Oracle Database Configuration Assistant

例題の範囲をおさらい

参考:「Oracleのネットワークを構成する

 Oracleネットワークを構成、管理するには、以下のツールを使用します。

・Oracle Enterprise Manager

 Oracle Enterprise Managerは、Oracleネットワークの構成、管理を行うための統合環境を提供します。

 Oracle Enterprise Managerの「ホーム」ページ、「一般」リージョンの「リスナー」→「関連リンク」リージョンの「Net Services管理」において、リスナー、ネーミングおよびファイルの場所の構成と管理を行うことができます。

・Oracle Net Manager

 Oracle Net Managerでは、クライアントやサーバ上のOracleホーム向けに、GUIでOracleネットワークを構成することができます。ネーミング、ネーミングメソッド、プロファイル、リスナーの構成を行えます。

 Windows環境では、「スタート」→「プログラム」→「Oracle-HOME_NAME」→「Configuration and Migration Tools」→「Net Manager」を選択し、起動します。UNIX環境では、netmgrコマンドで起動します。

・Oracle Net Configuration Assistant

 Oracleソフトウェアのインストール時に自動起動され、GUIで基本的なネットワークコンポーネントを構成することができます。リスナー、プロトコルアドレス、ネーミングメソッド、ネットサービス名などの構成を行えます。

 Windows環境では、「スタート」→「プログラム」→「Oracle-HOME_NAME」→「Configuration and Migration Tools」→「Oracle Net Configuration Assistant」を選択し、起動します。UNIX環境では、 netcaコマンドで起動します。

正解

a、b、d

解説

選択肢a:Oracle Enterprise Managerの「Net Services管理」ページにて、Oracleネットワークの構成および管理を行うことができます。

選択肢b:Oracle Net Managerでは、GUIでOracleネットワークの構成を行うことができます。

選択肢c:lsnrctlユーティリティでは、リスナーの起動や停止、ステータスの確認などのリスナープロセスの管理を行うことはできますが、Oracleネットワークの構成を行うことはできません。

選択肢d:Oracle Net Configuration Assistantでは、Oracleソフトウェアのインストール時に、GUIで基本的なネットワークコンポーネントを構成することができます。

選択肢e:Oracle Database Configuration Assistantは、データベースの作成を行うためのツールです。

 よって、Oracleネットワークの構成・管理ツールはa、b、dです。

ローカルネーミングメソッドを使用した接続に必要なファイル

例題2

Oracle Netの設定を行う際、ローカルネーミングメソッドを使用したクライアント・サーバ接続構成において、クライアント側に必要な設定ファイルをすべて選択してください。

a.init.ora

b.sqlnet.ora

c.listener.ora

d.tnsnames.ora

e.spfile.ora

題の範囲をおさらい

参考:「Oracleのネットワークを構成する

 ローカルネーミングメソッドを使用した接続で、クライアント側、サーバ側に必要なファイルは以下のとおりです。 

・tnsnames.ora

 クライアント側に設置する、ローカルネーミングパラメータが記述されたファイルです。 ローカルネーミングメソッドによる接続を行う際、クライアントに設定したネーミングメソッドに従い、tnsnames.oraから接続記述子を取得します。

・sqlnet.ora

 クライアントおよびサーバに設置する、Oracle Netの属性情報が記述されたファイルです。NAMES.DIRECTORY_PATHパラメータを使用し、クライアントの名前解決に使用するネーミングメソッドの順序を指定します。

 例えば以下のように記述されている場合、ローカルネーミング(TNSNAMES)が使用可能です。

NAMES.DIRECTORY_PATH= (TNSNAMES)

・listener.ora

 サーバ側に設置する、リスナーの構成情報が記述されたファイルです。リスナーの名前やクライアントからの接続要求を受け入れるプロトコルアドレス、データベースサービスなどの情報が記述されています。

正解

b、d

解説

選択肢a:init.oraは、サーバ側に設置するテキスト形式の初期化パラメータファイルです。インスタンスやデータベース構成などのパラメータが記述されています。

選択肢b:sqlnet.oraは、クライアントおよびサーバに配置するファイルです。クライアントの名前解決に使用するネーミングメソッドの順序などの情報が記述されています。

選択肢c:listener.oraは、サーバ側に配置するファイルです。リスナーを構成する情報が記述されています。

選択肢d:tnsnames.oraは、クライアント側に設置するファイルです。ローカルネーミングメソッドを使用した接続の場合、名前解決に必要な情報が記述されています。

選択肢e:spfile.oraは、サーバ側に配置するバイナリ形式の初期化パラメータファイルです。インスタンスやデータベース構成などのパラメータが記述されています。

 よって、正解はb、dです。

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